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*19*
奢った者への罰は周りの者を巻き込んで・・・
「なぜ、石版を・・・それより逃げろぉぉおお!!」
俺は頼まれてきた。あの人が石版の秘密を知ってしまったと、使おうとしていると。故に準備もしなかった。ただ走ってきた。そこには、荒れ狂う兵器が動き出していた。
「こいつは俺が引き受ける。邪魔だ、はやく行け!」
こいつは動きが遅い、かつて亡霊を倒した俺だ。楽勝だな。
そう、奢りがさだおを負けに導いた。
「さだお!?」
回転切りによって、弾きとばされる。霞始めた視界に写る“死”
振りおろされた斧は
小さな体が受け止めていた。
「起きて、もう持たないよ・・・君ならできる。この薬草、貸しにはできないかな・・・」
最後の言の葉に込められた思いが伝わるや否や、仁王立ちしていたその体は壁に飲み込まれるかのように
散った。
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