完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*18*
親子の絆が眩しくて・・・
「あいつ、どこいった?」
洞窟の奥地で首を傾げる。だが、それよりも・・・。怪盗に目をやる。
「そのガラクタ、返してもらうぞ。」
「あなたは、知らないだけ。これはガラクタじゃない。」
そういって、怪盗は石版を捨てた。
「ガラクタじゃない?」
「ええ、あれは古代兵器への鍵。あってはいけないの・・・」
「そうか、ならしかたないな。」
「さて、怪盗ポイックリン。チリも残さず退散ですわ。ごきげんよう。」
そういって怪盗は姿を消した。
後にあの行為が彼女の父の為であると聞いたとき、俺は思い出していた。姓をもらった養父、九政則のことを・・・
「また、追いてかれた・・・」
レイムは呟く。
「あなたも、みどころありますねー。まぁ、それより地下遺跡のガラクタとの出会いが・・・」
背後にいた男の手に捨てられたはずの石版は悲しく輝いていた
PR