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*17*
常識なんて浅はかで・・・
「誰が、ポツコンだ!!」
いきなり決められたあだ名に声を荒げる。ガラクタの城主は笑っている。
「いきなり怒鳴るうるささ、惚れ惚れするいらなさですよ!!」
「いらない・・・俺にだって存在意味は・・・」
言葉が詰まる。はっきりと述べられない現状の自分が辛かった。だが、その感情も飛んでいってしまう。
「存在意味の無意味さも分からないとは、なんという無能っぷり。見事ですよ。」
意味の不要さ、考えもしなかった。軽く言われた、人生の問いの答えに、
「あははははっ」
笑ってしまった。無邪気に・・・
「さて、大事なガラクタちゃんを取り返しにいきますよ。」
「ああ!」
俺は歩きだしていた。
「ちょっと・・・忘れられてる。全く、いい度胸じゃない。あ、待ってよー。」
レイムもあとを追っていく。
「計画通り、戻ってきた・・・なんでよ・・・」
その目は、悲しげにみていた。
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