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ⅣⅩ、グレイスの行った儀式の秘密
「グレイスの行った儀式。時は満月の夜・場所は光の森の黒い祭壇・人数は1人・方法は魔法円を描いて呪文式。この内、場所だけを失敗。」
「場所?だって森の黒い祭壇って…。」
「美波さん。光の森、ですよ?」
「光の森…あぁっ!!」
「美波!?」
「そうだ…黒い森は、強い魔族を封じた物だった!!」
「まさか…場所の間違い1つで、『掛橋』全てが壊れたりなんかするの?」
「『掛橋』の本来の意味。それは、呪符(※お札)。」
「呪符?父さんがよく使う、まじないを書いた紙のあれですか?」
「正解。」
「でも待って。どうして強い魔族の呪符が外れたりなんかするの?」
「私の使った魔法が、『力の増幅』だったからだよ。この魔法を使ったせいで、魔族の力も増幅された。だから封印も魔族の力に押されて解けたんだよ。」
「なるほどね…。なんだか頭がごっちゃになりそうだわ。」
「るぅ…。ボクはもう精界に帰還。まだある、やるべき事。あ、最後に伝言。」
「何ですか?」
「『掛橋』の繋ぎは、『調和の詩』・『封印の詩』を使う事。」
それを言うと、ルナは煙のように消えていった…。
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