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*9*
「このアプリ、知ってるか? 有名なアプリなんだぞ?」
と言って、夜人は、俺に画面を見せる。
画面には、「Die Application」という名前のアプリと、その詳細が表示されていた。
サイコロの絵が書かれていて、確かに面白そうだ。
「へぇ、どんなやつ?」
俺は、聞いてみた。
そして、長い長い夜人の説明を短くすると、このゲームは、まず、人生ゲームのようにサイコロをふる。次に、出た目の数だけ進み、そのマスにいる敵と戦う。そして、最後のマスでボスと戦い、勝ったらダンジョン突破、というシンプルなゲームらしい。
聞いてみると、興味が出てきた。
詳細は、大体は夜人から聞いた分だけだろう。
俺は、詳細はあまり気にして読まずにダウンロードすることにした。
「パスワードを入力してください」
と黒字が画面に表示される。
今度は、慣れた手付きでパスワードを入力。
「OK」と画面に表示されたかと思うと、ダウンロード開始だ。
ダウンロードが始まったので、画面から目を離す。
すると、目の前にはもう丸菜学園高校がどーんと建っていた。
「ちぇっ、 もーちょっと話すことあったんだけどなー。 まー、いっか。 放課後、会おうぜっ」
夜人は、口を尖らしながらそういう。そして、走って門に入って行った。
夜人を見送ったあと、画面をみる。
「ダウンロードが完了しました」
と表示されている。
俺は、それを確認すると電源を切り、鞄にスマートフォンを押し込む。
そして、学校にはいっていった。
【第二話 END】
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