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作者: にゃは (総ページ数: 69ページ)
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テイルさんコメントありがとうございます!!
三回もコメントをいただき誠に嬉しく思います♪
天くんどうなっちゃうんでしょうね…?
(作者がなにいってんだ!!)
まぁここはありがちに主人公のドカーンといきたいと思います〜(* ̄∇ ̄*)
小説書いてみては?書いたら勿論コメントしますよ!!
更新頑張ります!!
そして早速続きです〜(* ̄∇ ̄*)
第九神話「天之御中主神」
暗くて広い…どこに進もうが真っ暗な景色が天の風景を変えようとしなかった。寒い…暑い……そんな感覚は一切ない。ただここは闇のなかと言うことだけだ。
本当に感覚が麻痺してる……俺は…どうなった?
ローズ、ロム…………
その時、目の前に光が見えた。
暖かくない光……絶望が無理やり見せてくるようだ。
その先には、ローズとロムの姿とあり得ない自分がいた。
なにしてんだ?やめろよ…
天であり天ではない…自分がローズ達を攻撃していた。
おい!やめろ!!やめて…くれっ…
その一方ではローズ達と天が苦しい戦いを繰り広げていた。
「天!やめて!!目を冷まして!!」
ロムの声は届かない。
「ロムちゃん!結界が壊れるよ!!集中して!!」
ローズが必死に引き留める。守ることで精一杯だ。
……どうしたら…天兄(てんにい)
ロムは昔、遠い昔…天のことを好きであった。
兄だが一人の人間として見ていた。あの人が現れなければ…
闇の中……
「シヴァの力が使えねぇ…」
これじゃ、出れない…
「諦めるのか?貴様は」
不思議な声が耳を行き渡る。
男の声だ。荒らげているのか怒りの感情が溢れているようだった。
「誰だ!?どこにいる…?」
「我の名は天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」
天之御中主神?!日本神話の神であり、天地開闢に関わった五柱の別天津神(ことあまつかみ)の一柱じゃねぇか!!
『古事記』では、天地開闢の際に高天原に最初に出現した神であるとしている。その後高御産巣日神、神産巣日神が現れ、すぐに姿を隠したとしている。この三柱の神を造化三神といい、性別のない「独神」(ひとりがみ)という。
「その天之御中主神がなんでここに?」
そりゃ大層な理由が…
「捕まっちった♪」
「俺の尊敬返せ!!」
つい、突っ込みを…
まてよ…捕まった?カオス……あいつは天之御中主神より力が大きいのか?
「いや〜まさか二日酔いを狙われるとは……」
「マジで心配返せ!!」
「我もここからでたいのじゃ…」
「なら力をくれ!俺は魅咲を……」
少し黙る。それから結論を出したのか天之御中主神は天に語った。
「我の力の条件は圧倒的な光の柱…絶望が人触れすれば力をなくし、神力が邪気へとかわる。」
ゴクリ…俺に出来るのか?いやするんだ!!
「上等だ!!やってやる!!」
天之御中主神の魂から天に流れ込み…力が溢れる。
どこか懐かしいこの感じ……
魅咲…俺は君を探す。絶対に!!
「くっ!!!!!」
ローズが足をつく。力の限界らしい。
同じくロムの結界も愚痴り、完全に消滅した。
「はぁ、はぁ…」
「クックッ…終わりですね」
カオス自らとどめをさそうとする。
人差し指から紫の閃光が煌めく。
「なめてんじゃねぇぞ!!」
刹那…紫の閃光は消えてなくなった。
それを防いだのは天だった。
「「天!!!!!」」
ローズとロムの声がハモる。
天の体からは眩いほどの光が全てを照らしている。
「その力……天之御中主神ですか?」
その通りだが、天は答えない。
「俺の仲間を…魅咲を……傷つけたな。俺は…そして人間は仲間を見過ごすほど腐ってねぇぞ!!」
刹那…天が一瞬にしてカオスの前に出る。
「行くぞ…」
天の光の色が金色に変わる。
「天地開闢……天津神(あまつかみ)」
「天照(アマテラス)」