完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

その日僕に落ちた神様は人生を喰いました〜完〜
作者: にゃは  (総ページ数: 69ページ)
関連タグ:
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~

*3*

第二神話「ゴッドイーター」



ジリジリと響くような緊張感…
たがエンリルのみの緊張感だった。


天はゴッドイーター(神殺し)だ。ためらう必要はない。
しかしエンリルはそれほど強敵と交えたことがないのだろう…


「引くか?」
優しく言葉をかけるが重さは軽くない。
やるなら…やる!っという感じだ。

「う…うぅぅぅ…」
苦しむ声?…………違う……やる気か…

天には戦おうとする相手の心が読める。それなりの覚悟を決めるもの、最初から諦めて戦おうとするもの、逃げるもの。

決めていいいのは…自分だ…

「人間ふぜいがぁぁあ!!!!」
気が狂ったように水圧の塊をはなつ。


「人類の怒りを知れ…」

水圧の塊が粉砕してゆく…触れただけで。

「次はお前の番だ、エンリル様」

後方にさがるがここは湖…さすがに逃げる場所などない。


「ならば…我ごと…死に至るがいい」
直感で感じたのか天は動揺する。


が、遅い…すでにエンリルは湖と一体化し、膨大な水圧の塊となっている。


「諦めが…肝心だぜ…神様よぉ」

「だまれぇ愚かな人間よ」
声と共に水弾が飛んでくる。

「数が多いな…」
体制を建て直す。


「「吉」及び「守」よ、かのものに与えん」

後ろで一人の少女が呟き光が天を包む。

「守護の魔方陣…流石アーテナーだな」
知恵の力で魔方陣の解文を変えて防御の幕を作ったのだ

「あいつは一気には力を使えないから」
ロムが天に叫ぶ。

「なるほど全部つかうと…」
水弾が空を切るが魔方陣に守られた天は無傷。
ゆっくりと前へ歩きだす。

水に入ると少し冷たいのか手が震えていた。


「電子は時に細胞をも破壊する」
水に手を入れて力を込める。



「なにを…?」
エンリルが戸惑いを見せる。


「水は電気をよく通す。……破壊の電子(エレクトーンブレイク)」

電子はたちまち水を通りエンリルの体に入り、破壊の力がエンリルを滅ぼしていった。






「もう一度言うぞ…人間はおとなしくねぇ」

2 < 3 > 4