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その日僕に落ちた神様は人生を喰いました〜完〜
作者: にゃは  (総ページ数: 69ページ)
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*33*

蠢く影のごとく闇にまぎれ隠れる。
遮りの音でさえ敏感になるように…

「はぁはぁ…神力を使いすぎたな」
息を切らしながら狭い路地の壁に持たれる。
少しの光だけが行き届く妙に薄着見悪い。

「禰竅(ディアナ)たしか…月の神様」
銀音は息を整え先程の戦闘を話に挙げる。
「太陽の神「アポロ」と方を並べる神だな…また厄介だぜ…だがあいつ…本当に敵なのか?」
疑問通り、先程の少年、颯磨は敵意を感じなかった。殺気も疑うほど感じなかった。あるのは純粋な楽しむだけのような。


「まぁどちらにせよ、めんどくせぇな」
「天とあいつ…似てた…」
反抗しようとするが全然否定できなかった。


「ん?天?なんでこんなとこに?」
「うわっ!!ってローズ?」
狭い路地の中に何故かローズが現れた。
「なにしてんの?」
「そのまま返そう、なにしてる?」
これこれ!と言わんばかりに一枚のチラシを見せてくる。そこには先程の少年の姿が写っていた。


「……こいつは?」
「?あぁこの人はね…指名手配♪」
指名手配!?あいつが、?全然似てねぇ!!


「否定は出来たところで…」
「否定?」
なんのことかわからないローズは首をかしげる。
銀音は物欲しそうにこちらを見ていた。
「こいつ…さっきあったぞ」
「え〜(* ̄∇ ̄*)」
……絵文字で表現するな!!


「みっけ」
突然上から声がする。
先程の少年だ。
「あれ?仲間が増えてるね」
「逃げてくれるのか?」
「そう思う?」
んな訳ねぇよな!!


天が飛ぼうとした瞬間、右から声がした。
遥か高くから見下ろすように命令が聞こえた。
「おりてきなさい」
ローズの言霊だった。
「……!!」
言われた通りおりてくる。体の自由は不安定のようだ。
言霊は効いている。
「少し来てくれるかな?」
ローズの声がまるでスピーカーのように羽上がる。
それを嘲笑うかのように反抗した。
「僕は…俺は命令されるのが嫌いでね!!」
言霊を無効可した。
「あはは、壊されちゃった」
ローズの余裕の表情とともに天が間合いに入っている。


「わりぃな…破壊の衝撃(インパクトブレイク)」
拳の一撃が命中する。
と、思いきや…拳は受け止められていた。



「禰竅…」
「やはりあなたは甘いですね」
どっからきた!?全然気が付かなかった。
禰竅の反撃の蹴りが天に決まり後方へ吹っ飛んだ。
そのまま、壁に激突。
「いってぇ…くそっ!!」
「へ〜輾濕(ねんしつ)か、よく使えるね」
ローズは知っている!?
いや、でも見たことがない。使っているところを…




ローズは身構え、攻撃に備える。
やはり輾濕は使わないのか?




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