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その日僕に落ちた神様は人生を喰いました〜完〜
作者: にゃは  (総ページ数: 69ページ)
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*45*

暗夜に輝きだす幾つもの光。闇を葬る希望の一戦が始まりだす。


「おやおや、やっとの本命ですか?」
神力が高まる天にカオスが話しかけてきた。ギラッと睨んで応答する。
「待たせたな、少し師匠がしぶとくてよ」
明らかに以前のカオス戦とは別人の人格だ。恐怖に屈していた目も曇りひとつない、ただ倒すことを見つめているような感じだった。


「ローズ、ロムたちの援護に頼む。ここは任せろ」
否定はできない。応じる。それが正しく選択肢のない命令に近いものに聞こえ、ローズは跳躍し消えていった。
消えたあと天の地面に文字が浮かび上がる。


【死なないでね】
フッと笑いながら穏やかにカオスをみた。


「死なねぇよ!!」
火蓋が切られた。先手必勝…地面を強く蹴りあげ浮いているカオスに跳躍する。前とは違う真っ正面からの実力行使だ。


「では、試させてもらいますよ」
跳躍してくる天に、悪霊の光線を発射する。
空中では普通なら回避はできない。普通なら…
(ジヴァ)
赤きオーラが天を巡った。忽ち右手に力が集中し、拳を放ち、光線を破壊した。


「なめんなよ…」
一気に力を解放し拳に赤きオーラが激しく踊る。
「破壊の衝撃(インパクトブレイク)」
痛恨の一撃がカオスのガードした右腕に当たる。吹き飛ばせてはいないが確かに押している。
「ぐ、ぐぅ…」
「吹っ飛べぇぇぇえええ!!!!」
天の力がさらに強さをます。堪えることが出来なくなったのかカオスは数メートル先の大きな岩に直撃した。岩は砕け散り、破片が飛び散る。


「ふぅ…こんなもんじゃねぇよな?カオス」
着地した天がカオスに近寄る。返事がない。
(…………!!下か!)
即様気付いて空高く跳躍する。しかしそれがカオスの思うつぼだった。下から現れたのはカオス出はなく。神力の紫色の砲口だった。
(しまった…)


天も直撃してしまう。勢いが死んでいるのかそれほどの威力はなかったようで、きょとんとしていた。
「あまいですよ」
言葉通りに油断していた。上を見上げるとカオスが力を溜めていた。


「悪霊よ、混沌を混じいて形を喰え!」
無数の悪霊が激しく天に降り注ぐ。またしてもここは空中だ。シヴァを使えば回避はできるが、この量はあとが持たない。
(やるしかねぇな)



無数の悪霊が天に降り注いだ。貫通しているのかしていないのかは爆風でよくわからない。

「くたばりなさい!混沌の伊吹」
シャワーのような紫の雨が降り注ぐ。またしても天に直撃したかのように思えた。

「終わりですね」
その場を去ろうとした瞬間、眩い光がカオスの上から降り注いだ。

天地開闢…………諏鯊曩(スサノウ)or天照(あまてらす)


天の身体から眩いほどの金色の光とエメラルドの輝きを放つ。目は右が金色に左がエメラルドになっていた。



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