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プロローグの書『映し出された予知』
滅びている町並みは、住人が避難した後だった。
「ナツ…ッ、目を覚ましてよ!もうやめてよぉ!」
泣き叫び、チャリンと鍵をならす女
「ナ…ツ………」
動かない黒曜石の様な目の男
「……もう、戻れないのか…?」
涙を滲ませる美しい緋色の女
「うっぅう…!」
ただ泣くしかできない、少女
「…全部、あの予知の通り…」
白猫の見つめる先は
にこやかに笑う、桜の男
「ナツぅ…」
情けなく泣く青猫は、白猫にしがみつく。
そう、全ては闇ギルドにあった。
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