完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*2*
一冊目『付き纏う予知』
どんちゃん騒ぎのギルド、妖精の尻尾。
その一角に、もっと大騒ぎの箇所があった。
それこそが最強チームが、溜まっている場所である。
「んだとこの脳内氷野郎ぉぉぉ!」
「やんのか脳内春頭ぁぁぁぁぁ!」
「やめなさーい!」
二人に正義の制裁を食らわせ、席につく。
「あんた達もう少し静かに暮らせないの?」
「甘いぜルーシィ!俺にそんな事ができるか!」
ゲラゲラ笑うナツに、まったくと苦笑する。
「お前達、今は暇か?」
「あ、エルザ!」
カシャンと鎧をならしこちらにくるのは、エルザだ。
持っている紙を見ると、おそらく依頼だろう。
「暇だけど、どんな依頼?」
紙を覗き込むと、端整な字で書かれている。
『キブシの町をお守りください、闇の支配者が狙ってきます。お守りください、お守りください』
「闇の支配者…?闇ギルドかしら」
考え込むと、ナツが後ろからひょっこりと出てくる。
「んなこといいからよ、行こうぜ!」
「…そうね!行きましょ、ウェンディは?」
ウェンディを誘うと、どうしようかなと呟いた。
「どうしよっか、シャルル」
するといきなり、シャルルに予知がくる。
―嘲笑う老若男女
―滅びかけた町
―倒れ伏した人々
―誰かと対峙する、エルザとウェンディ
― と対峙する、グレイ
―もうやめてと叫びながら、叫ぶルーシィ
「!!」
PR