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*21*
輝夜s
この先の展開は不透明ですね…
またまたレイガが関わりますね^^:
八冊目『揺れる気持ち』
…とても綺麗な、空が好きだった。
自由な空へ、蒼く美しい行きたかった。
それを阻むのは、厚い絶望の壁。
足と希望を繋ぎ止める鎖。
体と夢を閉じ込める、牢屋。
…綺麗な空を、はばたきたかった。
…痛い足、それでも行きたかった。
…苦しい息、それでも届きたかったんだ。
そこで、ミラーリは目を覚ました。
「…、…痛い」
足に残された古傷は、今でも痛さが脳にも響く。
人はそれを、『トラウマ』と呼ぶだろう。
重い足は、いつも通りに動く。
「…自由な手」
前のような汚れきった手ではないことだけが、彼女に感情と生きる力を掴められた。
「…自由な足」
前のような動こうともしない足ではない、それだけで彼女は夢と希望を追いかけられた。
「…自由な、表情」
前のような疲れ、怯えるような顔ではない、それだけで彼女の世界観は変わっていられた。
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