完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*39*
―gray side―
「……」
グレイはピクリとも、動かない。
ドロップはゆるりと動き、グレイを蹴り飛ばす。
「ハッ、所詮は正規ギルドなんてこんなもんだよな」
「あ、ああ…」
ナツは適当に相槌を打つが、正直グレイが気になって仕方がない。
いや、他にも記憶に残っている。
頭が痛む、これ以上は思い出せない。
ドロップはナツに耳打ちをし、遅く歩く。
ナツはしばらく足を止めていたが、すぐに奥へ走っていった。
「これで邪魔はいな、」
「させるかよ!!」
足に何かが引っかかり、ドロップは体制を崩す。
痛みに目を瞑っていると、何かが馬のりした感覚がよぎった。
PR