完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

FAIRY TAIL ―誤りの戦争― 完結
作者: ハヤチ  (総ページ数: 57ページ)
関連タグ: FAIRYTAIL ナツ・ドラグニル 二次創作 微々グロ 闇落ち 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~

*51*

十七冊目『貴方を助ける』



「はい、ドーン♪」

べーと舌を出す少女が、ナツをドンッと押す。
その少女は独特な魔力があるが、誰一人として戦った記憶はない。

「ナツ!!」

ルーシィの叫びの直後、ナツは地面に倒れ―、

















箱に、唇を落としていた。

「―あ、」

バシィンッ、とナツが黒い光に包まれる。
箱に閉じ込められた、誰もがすぐに理解できた。

「駄目よ〜♪ストーリーどおりに行かないと、お兄ちゃんが思い出してくれないもの♪」
「なにを、いって…」

ルーシィの掠れた声も気にせず、少女は辺りを見わたす。

「ん〜…よし、教えてあげる!」
「え?」
「ドラコーン クローフィはねぇ、ナツの時を犠牲に世界をリセットするの」

少女は嬉々とした様子で、ペラペラと語り続けた。

「ここからは貴方達次第よ、ストーリーを組みかえるのは」
「…貴方、だれ」
「その質問に答えると、ストーリーが上手くいかないから言わな〜い♪」

少女はルーシィの手をとって、優しく口付けする。

「貴方、助けに行ったら?」
「っ助けられるの!?」
「五分五分の確率だけどね♪あ、失敗したら貴方もドラコーン クローフィの犠牲よ?」

それでもいく?少女はにこやかに微笑んだ。
そんなの愚問だ、ルーシィはどうやって行くの?と問う。

「んー、教えて欲しい?」
「当たり前…っ!」
「ほんとに?」

少女の目は、真剣だった。
思わず、言葉が詰まる。






「じゃ、教えてあげる」

「あのねぇ、ドロップっていたでしょ?」













「彼をねぇ」





「殺して?」




時が、制止したような気がした。

50 < 51 > 52