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*56*
「さあ、ナツ!いこう!」
「ああ、行く!」
ナツはキブシの『時』を、抱えて。
ルーシィの手を、握った。
「ルーシィさん、大丈夫でしょうか」
「さあな」
いつのまにかあの少女も消え、二人(+ハッピーとシャルル)は待っていた。
グレイもあれから戻ってこない。
すると、後ろから声がした。
「グレイ!何処にいた!」
「ドロップに、会いに」
ドロップが?とエルザが首を傾げる。
「もうすぐ、出てくるかな」
「え?」
箱が、開かれる。
すると同時に、キブシの町が黄金に輝いた。
壊れていた町が戻り、町民も戻っていく。
そうか、これは―。
「時が、戻ったんですね!!」
「ああ…、そして―」
箱から出てきたのは、疲れたルーシィを抱えたナツだった。
「ナツさん!!」
「ナツ!」
「やっと帰ってきやがったか、くそ炎」
ナツは、辺りを見わたして笑った。
「キブシが、戻ったんだな」
「…うん」
ルーシィも、小さく頷く。
そしてナツは、ルーシィを立たせた。
「皆、ただいまな!!」
ナツの笑顔に、みんなも笑う。
「お帰り、ナツ」
「…ああ、消えるんだ」
そうだ、自分は独りじゃない。
ドロップは涙ながらに、消えていった。
あのあと、レベリカ達は魔女の罪に入ったんだって。
ミラーリはなんと!もう一回王国の軍に入ることができたの!
みんなよかったね、私感動しちゃった。
でも、あの少女は誰だったんだろうな?
きっと、まだこの謎は続く。
でも大丈夫、だって仲間が、いるから。
ナツ、この手紙はママ宛だから見ないだろうけど言うね。
おかえりなさい、ナツ!
END
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