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*72*
「おはよう。」
すでに教室にいたさらにあいさつをされ、私もあいさつを返した。
「おはよう、なんか…昨日はごめん。でも、相談に乗ってくれて助かった。」
「ううん。私もなんか悲しくて、そっけなくなっちゃって、ごめん。」
「いや…。さらは悪くないよ。…今日、言うの。立花に。」
「うん。思い立ったら吉日だよ。」
さらはいつも通りの笑顔だった。
その顔を見て、ついついもらしてしまう。
「はあー。なんで私だったのかなあ?さらのほうが可愛いしスタイルもいい
のにね。2人が両想いだったら応援したのに。」
「えっ!私より秋ちゃんのほうが可愛いよ!」
「またあー。そういえば、まだ応募されてんの?」
さらの両親は、さらをモデルにするという野望があるらしく、かってに
オーディションに応募してるらしい。ちなみに何回か通ってるとか…。
「…うん。まあ、受かっても断ってるけどね。私はなりたくないし。」
「やってみればいいじゃんー。」
「そうしたほうがいいのかな。でも、ああいう世界って失敗したらさ…。」
「うーん。まあ、そう思うよねえ。」
そんな感じで1日が過ぎていった。
そして、放課後。
私は美術部を退部でき、バレーボール部で練習していた。
(さらっと言いましたが、結構最近のことですby筆者←2回目だー!)
終わりまでいると間に合わないから、早退した。
運動部は終わるのが遅いから…。
校舎の外で美術部―立花を待つ。
今日は特に呼び出しもしなかった。
しばらくすると、人が見え始めた。文化部だ。
「あれ、秋じゃん!どうしたの?」
元美術部の私にも声をかけてくれるみんな…優しい。
「あの…。立花って…。」
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