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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「ふむ、生きていたか、流石我が弟。素晴らしいな」
「はぁ!? 俺を殺害しようとした奴の発言だな!? お前を倒して、元の世界に戻らせてもらおう!」
 自分がそう叫ぶと『白衣の男性』は静かに言う。
「それは無理だ。それはどれだけ頑張っても無理なのだ」
「はぁ……? それはどういう──」
 自分がそう言うと、『白衣の男性』が言う。
「いや、この世界に来たら、『出る事は出来ない』って言われているだろう? だから私もこの世界を出る事は──出来る、だが、輪廻、君は出来ないんだ」
「だから何で出来ないんだよ!?」
「それは簡単だよ、『スタンド』能力で君を此処に飛ばしたんだ、私の『スタンド』でね? そして使用者が出られないとか、アホらしいじゃないか!」
「ふっ……ざけんな!」
 自分はそう言って、『スタンド』を出して『白衣の男性』に攻撃するが、簡単に避けられる。
「フッ、早いだけが取り柄かよ」
『白衣の男性』はそう言って、背後から『スタンド』の拳だけを出して自分の左頬を殴る。殴られた瞬間、自分は思いっきり、吹き飛ばされてしまう。な、何だこのパワーは!? 強い、強過ぎる! 自分はそう思いながら頬を押さえる。
「これが君の力、これが私の力だ、もう降伏して死んでくれたまえ、そうでないと……私は君を殺害してしまう」
「……じゃぁ、してみろよ! 名も知らぬ相手と兄弟喧嘩か……中々に珍しいな。俺はお前に勝って、記憶を取り戻し、元の世界に戻る!」
 そう叫ぶ自分に対し、『白衣の男性』は静かに言う。
「フンッ! 出来るものならやってみろ、お前のその考え、打ち砕いてやる!」
『白衣の男性』はそう言って、自分を睨む──遂に『あの人』をブッ倒す時だ! 自分はそう思いながら『白衣の男性』を睨み返す──

 第二十三章 フライ・ガール 完

 第二十四章に続く──

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