完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~

*142*

「……それで? 君の名前は?」
「私の名前かい? 私は『幻想卿』一、発明が得意な河童、河篠にとり(かわしの──)だ! 覚えておけ、周理輪廻!」
 目の前の少女こと、河篠にとりが言う。へぇ、発明が得意な……自分はそう思い、『宜しく』と発言する。すると河篠にとりは『あぁ!』と大きな声で返事をする。そしてレミリィが突然現れる。
「ふむ、外で喧騒するのも良いかもしれないわね……ねぇ、輪廻、貴方は主役である貴方が言うべき言葉を発する事が出来るかしら?」
「……さぁ、どうだろう? 言葉は勝手に紡がれるかもしれないな」
「そう? じゃあ、この場でしなさいよ? 咲夜、輪廻にマイクを」
「はっ!」
 レミリィはそう言って、指を鳴らす。すると咲夜が自身の能力を使用したか分からないが、手にマイクを持っている。そして咲夜は手に持ったマイクを自分に渡す。
「……今?」
「うん、今」
「…………」
 自分はそう言って、無言になる。流石に心の準備が出来ていないので、頭が真っ白になる。そして部屋のメンバーは自分に視線を移す。周りの視線を確認し、逃げる事が出来なくなった自分はマイクの電源を入れ、『あーあー、ただいまマイクのテスト中……』と発言し、マイクが使える事を確認する。よ、よし、言わないと……! 自分はそう思いながらその場で深呼吸をする──な、何を言えば良いのか? それは自分の口に任せるしかない──

141 < 142 > 143