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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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『東方奇妙譚』 第四章 食した者

「ん? まさか輪廻、『あんな低俗妖怪に左手をやられた』って事?」
 霊夢がそう言うと、自分は静かに頷く。ん? ちょっと待って? 『低俗妖怪』? マジで? 自分はそんな弱いレベルの妖怪に襲われたって所か……何かちょっと悲しい。
「あっ! お前は私の顔面を蹴った奴だ!」
 不意に自分の左の二の腕を食べた幼女が叫ぶ、更に白と青のワンピースを着用した幼女が魔理亞に向かって言う。
「おおー! 魔理亞だー! 元気かぁ!?」
 魔理亞は右手を大きく振って答える。
「おー! 元気だぜー!」
 魔理亞はそう言って、金髪の幼女を呼ぶ、金髪の幼女は自分の歯をガチガチと鳴らしながら自分の前に現れる。
「てめぇ……俺の左手を食いやがってぇ……まだ完治していないんだぞ!」
「知ってる、だけど、無防備に倒れていたお前が悪い、だって『食べて下さい』と言っている様な姿だったし」
 た、確かにそれは一理ある、だが本人の断りも無しに食べるのはもっと卑怯だと思う、だから自分は『スタンド』を出して、金髪の幼女の頭を殴る、すると自分の『スタンド』は金髪の幼女の頭を通り抜けた。えっ? まさか『スタンド』が通り抜けるとは思わなくて、少し焦ってしまう。
「何をやっているんだ?」
「大丈夫だよ、何もしないだろ?」
 金髪の幼女と魔理亞の会話に霊夢は割って入る。
「それじゃ私が輪廻の代わりに『神具『陰陽鬼雷玉』』!」
 霊夢はそう言って、カードを取り出し、宣言する。すると何処からか、いや、何時の間にかでかい陰陽玉が現れ、霊夢はその陰陽玉を金髪の幼女に向かって投げる、そして陰陽玉は前に向かって金髪の幼女に当たり、奥へと飛ばされていく、霊夢は『よし、成敗完了』と言って、両手を叩(はた)いていた。

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