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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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*4*

「周理……輪廻? それがお前の名前か?」
 急に自分のスマホを覗き込んで白黒の金髪の少女が言う、多分そうだろう、と自分は頷く。
「成程。輪廻、うん。あぁ、そういえば私の名前を名乗っていなかったな、私の名前は霧雨魔理亞(きりさめ まりあ)、魔法使いだ」
「魔理亞も名乗ったんだから私も名乗らないとね。私は博礼霊夢(はくらい れいむ)、この博礼神社の巫女よ」
 紅白の少女基博礼霊夢、白黒の金髪の少女基霧雨魔理亞が自己紹介をする、自分も一応しておこうかな? と思い、自分も名乗る事にした。
「自分の名前は周理輪廻(まわり りんね)、かな? 何時の間にかこの場所に寝転がっていた存在だ、以後宜しく」
「あぁ。宜しく、輪廻」
「えぇ。宜しく」
 霊夢と魔理亞は自分と握手する、巫女に魔法使いか、どんな組み合わせだよ、と思いながら自分は包帯を巻いている左腕を見る──自分の名前は周理輪廻か分からないけど、今は『周理輪廻』という名前を使用するしか無いな、自分は深呼吸して傷ついた二の腕を右手で摩る──少し痛い。

「それにしても輪廻は珍しいなぁ、『幻想行き』だなんて」
 まただ、一体何なんだ、『幻想行き』、『幻想卿』とか? 自分は木の枝に座り、頭の後ろで腕を組む魔理亞に聞く事にした。
「なぁ、魔理亞、『幻想行き』って奴と魔理亞が来る前に霊夢の言っていた『幻想卿』って奴、一体何なんだ? 少し詳しく教えてくれ?」
 自分の言葉を聞いて、魔理亞は『うーん』と言って腕を組みながら唸る、そこ迄考えないといけないのか、『幻想行き』と『幻想卿』の解説は……自分は魔理亞の言葉を静かに待つ事にする──

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