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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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*5*

「『幻想行き』、『幻想行き』とは、この『幻想卿』に来た存在の事を言うんだ、存在と言っても、人間だけじゃないぜ? 人間以外にも妖怪、忘れ去られた神、悪鬼とかな?」
 魔理亞の言葉を聞いて少し納得する、つまり『幻想行き』とはこの『幻想卿』に来た存在と言う事か、と納得する。
「後、『幻想卿』というのはこの世界の事だ、この『幻想卿』は閉鎖空間なんだよ、『入ったら出られない』場所なんだ。お前も元の世界に戻りたいなら諦めた方が良いぜ?」
「成程、つまり自分は『一生元の世界に戻れない』、と?」
 自分が魔理亞の言葉を聞いて、魔理亞に返答する。すると魔理亞は『あぁ、そうだぜ』、と言って木から降りる。
「そして『幻想卿』に存在する存在が持っているモノ、それは『能力』だ。私も霊夢も持っているぜ?」
「の、『能力』? 何なんだそれは? 自分は知らないから持っていないかもな」
「それはお前が記憶喪失だからじゃないか?」
 魔理亞の言葉に自分が返答すると魔理亞にツッコまれる、確かにそれもそうだけど……自分はそう思いながら賽銭箱に座る。
「『能力』ねぇ──一体どんな能力があるんだ? 少し教えてくれよ──『能力』、と聞くと何だか怖いイメージがあるけどな」
「私の『能力』は『魔法を操る能力』だ。中々使えるんだよ、この『能力』」
「魔法ねぇ……幻想って名前だけに操れるかも知れねぇな」
 自分がそう言うと魔理亞が箒の中から八角形の何かを取り出し、自分に叫ぶ。
「何だと? それは関係無いと思うがな? お前が『幻想』って思わせなくすればお前も『幻想関係無いな』って言うだろうなぁ!」
 そう言って魔理亞は呪文めいた言葉を言う。
「『愛符・オーバー・スパーク』!」

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