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東方奇妙譚
作者: 彩都  (総ページ数: 150ページ)
関連タグ: 東方Project 二次創作 三次創作 クロスオーバー ジョジョの奇妙な冒険 
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「んぁ? 何なんですかぁ? 私と輪廻君の愛の輪を壊そうとしているのはぁ?」
 そう言って、少女が空を飛んでいる霊夢を睨む。そして『スタンド』の力を使用して、爪を伸ばし、霊夢の方に爪を向かわせる。だが霊夢は静かに避け、少女の懐に潜り込んで少女に言う。
「もしもこのまま攻撃を続けるのなら、貴方の腹部に穴が開くわよ?」
「腹部に穴? どうやってよ?」
「簡単よ。『弾幕を腹部に撃つ』だけだから」
 ドスの利いた霊夢の睨み、声を聞いた少女は静かに『スタンド』能力を消滅させる。すると自分の『スタンド』に巻きついた髪が静かに短くなっていく──そして霊夢は少女の腹部を殴って、気絶させる──

「で、名前は?」
 霊夢はそう言って少女に名を聞く。少女は気絶から目覚めた時、正座で縄に縛られていた。
「名前は高倉香美(たかくら かみ)」
「へぇ……」
「お、俺と『あの人』の関係性を教えてくれるかな?」
 霊夢の質問の後、自分は少女──基、高倉香美に問う。すると高倉香美は静かに答える。
「……そうね。秘密事項だから詳しくは教えられないけれど、貴方と『あの人』の関係は『切っても切れない関係』ね」
「『切っても切れない関係』……? そ、それってどういう……」
 自分がそう言う前に霊夢が言う。
「一つ聞くわ。此処で死ぬか、もしくは輪廻に手を出さないか?」
「そんなの簡単だわ。『此処で死ぬ』」
 高倉香美がそう言った瞬間霊夢は弾幕を高倉香美の顔面に放ち、肩に担いで自分に言う。
「今からコイツをどっかに放って来るから神社を見ていてね?」
「えっ? うん……」
 自分はそう言って頷く。もう少しで『あの人』の情報が深く聞き出せそうだったのに……自分はそう思いながらその場で深呼吸を繰り返す──次は誰が来るだろう? 普通の参拝客が来てほしい……そう思いながら自分は血糊を剥がす事を再開する──

 第十六章 伸縮自在な戦い 完

 第十七章に続く──

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