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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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*32*

【依頼3】
【マネー・オブ・エンノキレメ・デス】



【正義の悪役】はなんでもやる。


正義の悪役はなんでも引き受ける。

ただし………正義の悪役とて生き物であり、感情で動いている。

もし依頼人が、正義の悪役を怒らせるような事をしてしまうと………?


………

Sonic.exe
「すまないなマルス、ヒーローに荷物運びなんかしてしまって」

マルス
「ウム!ヒーローの依頼ならほっとく訳にもいくまい!」

Sonic.exe
「買い出しの依頼なんてふざけてんのかと思ったが………これだけの食料や衣類を全部乗せて、宇宙まで行っちまうとはな……」

ネズミの神さま
「それにしてもさぁ……ウチってなんでもやりすぎじゃない?」

ネズミの神さま
「ギルドってもっとこう、お尋ね者討伐とか、護衛とか、この間の失踪者探しとか引き受けない?」

ネズミの神さま
「わたし達が毎日してるのは?犬の散歩、買い出し、出前、マジックショーの雑用、赤子の面倒!」

ネズミの神さま
「雑用ばっかり!」

Sonic.exe
「まぁ、それで報酬も手に入るんだ、苦労もあるが面白いじゃないか」

ネズミの神さま
「そうじゃなくて!そうやって手当り次第引き受けてたら、いずれとんでもない依頼まで飛んでくるんじゃ………」

ピーピーピーピー

マルス
「おっと!所長から全員集合のコールだ!」

Sonic.exe
「どうやら、お前お望みのデカい仕事が来たようだぞ」

マルス
「私はロケットに荷物を乗せてから向かうとしよう」


…………

ネズミの神さま
(わたしは知ってる)

ネズミの神さま
(この所長は手段を選ばないから『えっ、そんなことまで………?』って事まで引き受けてしまう)

ネズミの神さま
(そう………)



魔トリョーシカ
「さて、今回の依頼なんだけど、正義の悪役どころか他のギルドでも無い事例だ」

魔トリョーシカ
「そこで皆に聞きたいんだけど………必要ないお金もってる人いる?」

七夜
「………必要ない金?それってどういう?」

魔トリョーシカ
「依頼に必要なんだよ」

七夜
「その依頼って?他のギルドでも異例って………」

魔トリョーシカ
「単純な話だよ」




魔トリョーシカ
「その人に貸すんだ………今回の依頼人はね」


魔トリョーシカ
「ボクらに金を借りたいって言ってるのさ」

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