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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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*49*

七夜
「第1発見者は16:00分の休憩に入ったこの社員、戻ってこない副社長の確認も兼ねて屋上に向かったところを発見した。」

七夜
「とすると、怪しいのはそれまでに休憩に入っていた人間。」

七夜
「フェリート副社長とほぼ同じ時間に休憩に入っていた人間を絞ると」


七夜
「わずか2人………」

七夜
「エンゼンとダイロウ、共に男性で部署は違うが共に同じゲームを開発中、生年月日、血液型は」

ヤジマ
「ストップ、ストップ」

ヤジマ
「さすがに犯人じゃない人の個人情報公開はまずいです」

七夜
(逆に言うと犯人ならOKなのか……?)

七夜
「………改めて『エンゼン』この会社のキャラクターイラスト担当、強面で無口で冷たい印象だがゲームに対する熱意は熱く、イラスト担当だが社長や副社長の所に自ら向かい案を出すことが多いそうだ」

ヤジマ
「なるほど、一見冷たいけど仕事熱心な敏腕社員、自然と人がついて行くタイプというわけですね」

七夜
「ただ副社長とは意見が対立することもしばしばあったらしい、まぁいい物を作ろうとすると解釈違いも起こるからな」

ヤジマ
「もう1人の容疑者であるダイロウさんの方はどうでしょう?」

七夜
「ダイロウはバグの取り除き作業をしているそうだ」

七夜
「『俺が見て、聞いた限りでは』好青年で性格もいい感じで、生活も順調?って感じ」

七夜
「今回の事や殺人事件について色々教えてくれたのもソイツだ」

ヤジマ
「というのはエンゼンさんが副社長と意見が合わなかったことも?」

七夜
「そう」

七夜
「が、実は他の社員から別の噂も聞いてるんだ、副社長の座を狙ってんじゃないかと」

ヤジマ
「言われてみればダイロウさんは階級的に見ると結構高めのようです、」

七夜
「ああ、勤務記録や経歴もメモったから書いておくんだけど」

七夜
「この歳の社員にしてはとんでもねースピードで出世してんだ」

ヤジマ
「なるほど!ところで悪役さん忘れてませんか?」

七夜
「何を?」

ヤジマ
「これ生放送です!」

七夜
「……アピールにはなるんじゃない?」

ヤジマ
「いえ、ジッパー全開です!」

七夜
「もっと早くから言ってくれねぇかなぁ!!?」

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