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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
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魔トリョーシカ
「どうせだ、六海天の客を取り戻せなくても北海ら〜めんの客を増やすことは出来るでしょ?」

魔トリョーシカ
「とりあえずレビューは済ませたけど見てくれない?」

レオン
「どれどれ………」

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☆☆☆☆ おいしい!

時代を感じる老舗の中華そばがとてもおいしい。
静かな木作りの店内は10年の伝統を感じられる。
店主とお客の距離が近い
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犬塚
「レビューヘッッッッタクソか!!!」

犬塚
「誰が食いたがるんだこんな小学生の読書感想文よりひっでぇ内容で!!」

魔トリョーシカ
「これでも真剣なんだよ!確かにボクはそういうの苦手だけど!」バーン!

七夜
「すまん、所長は人の心とかちょっと欠けてるんで……」

サビィ
「しかしどうするんすか?客を新しく増やすなんてどんなアピールを?」

魔トリョーシカ
「キスキルとリィラは動画でマイナー店の紹介動画を出して」

魔トリョーシカ
「その他メンバーはSNSやブログで宣伝を行うんだ」

魔トリョーシカ
「ボクとアベネスは市を操作してコンビニや娯楽施設を作っていくよ」

スターアベネス
「んなもん作ったら客足が遠のいて余計に破滅すんじゃねぇの?」

魔トリョーシカ
「大丈夫、食べた感じそこまで追い詰められてるってわけでもない………」

魔トリョーシカ
「潰すくらいなら、ラーメン助けるついでに町おこしくらいやったほうが面白いよ!」


七夜
「………ああ」



ライバルは多い方がいい、か、ああどんどん増えてくれよ、こんな仕事。

俺たちの仕事をどんどん持っていくぐらい、増えちまえばいい。

…………

あれから1ヶ月後

ゲンさん
「すまねぇな、アンタらには色々と世話になった」

ゲンさん
「客足が戻るどころか、町も豊かになって色んな店が出来た、忙しくなったが楽しくてしょうがねぇさ」

魔トリョーシカ
「ああ、それはよかった。ボクらも色々手を出した甲斐があったってものだ」

ゲンさん
「………今思えば、ちょっと他に同業者が増えたからって、変に焦ってたんだな」

ゲンさん
「悪かったな、裏があるとか潰しちまえなんて頼んじまって」

魔トリョーシカ
「いいよ、結局のところ『客を取り戻す』って依頼は果たせたんだから」

ゲンさん
「…………ありがとな」

………

ああそうだよ

これまでの話だって、助けて欲しいなら助けるし、守って欲しいなら守る。

裏があるなら暴いてやるし、怒ったら潰す。

そういうところだ、でも………



「依頼よろしいですか?」

魔トリョーシカ
「どうぞ?」

「私、最近発展している町に定食チェーンを出すのですが………少しばかり邪魔な店がありましてね?」

「個人で10年もポツンとやってる、まぁつまらない店ですよ」

「どうにかして………」


魔トリョーシカ
「……………」


実を言えば俺達もこの仕事が辛いことがある

雑用とか、死にかけることとかじゃない

…………

送られてきた依頼次第で、俺達はこんなにも薄情になっちまうんだ。




だから 嫌いだった


魔トリョーシカ
「分かった、なんでもしてみるよ」


魔トリョーシカ
【ボクもこの町、なんか好きになってきたから………邪魔者は消してあげるよ】


でも俺は所長のそばに居ると安心する

あの馬鹿(たくっちスノー)と同じだからな



「さて、所長………【何をするんだ?】」



「どうしよっかなー………」

【依頼5】
『complete』



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