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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 97ページ)
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…………
Sonic.exe
「で、ラーメン屋潰すなんてどうするわけだ?」
Mrショータイム
「…………」
七夜
「やめてくれ、流石にそういうことはしたくねぇ」
魔トリョーシカ
「まさか、本気で六海天潰すわけないじゃないか、単なるチェーン店の1つに過ぎないし」
魔トリョーシカ
「なんでもやるからこそ、特定の行動をやらないという選択肢もある」
ネズミの神さま
「屁理屈ね〜、それでどうするわけ?」
レオン
「サクラレビューとかでいいだろ?」
魔トリョーシカ
「お、いいねサクラレビュー、それに決まりだ」
…………
魔トリョーシカ達はパソコンを弄り時空でも大手のレビューサイトにアクセスする
魔トリョーシカ
「サクラとは言うはボクは実際に両方食べてきた、ちゃんとしたレビューを送れるよ」
七夜
「どうだった?味」
魔トリョーシカ
「両方とも普通かな、都会生まれのボクには珍しくもなんともないチェーン店と普通の店の味。」
魔トリョーシカ
「でもまぁ、『他に選択肢がなかったら』選びたいかな」
レオン
「ん?」
魔トリョーシカ
「彼の住んでたところって活気はあるけど人は少なくてね……店は彼の所しか無かった」
魔トリョーシカ
「そんな所で10年、他に競争相手もなく、お客もそこしかラーメン屋が無かったからそこを選んだ」
魔トリョーシカ
「六海天に裏なんてないよ、単純に10年も経ったから飽き飽きしてたんだよ」
スターアベネス
「他にないって、んなもん無いなら他に作ればいいだろ?」
猿渡
「作ればいいなんて簡単に言うが商売としてやっていくのなんて修羅の道だろ」
魔トリョーシカ
「ボクたちはその辺素人だから細かく言う必要はない」
魔トリョーシカ
「でもね、彼は真剣さや熱意はあるがこの10年、一切の敵も無いまま仕事をしてしまったのが問題なんだ」
魔トリョーシカ
「………もしかしたらそういうのを相手したくなくて逃げた、というのは邪推だろうね」
七夜
「…………所長、何思ってんです?」
魔トリョーシカ
「何?怒ってるわけじゃないよ」
魔トリョーシカ
「どんな仕事でも必ず似たような店がある、この広い世界にライバルは必ずいる。」
魔トリョーシカ
「ボクら【正義の悪役】だってそうだ………色んな事情で名前は上げられないけど、ボク達のように依頼を引き受ける所が結構ある」
魔トリョーシカ
「自分も向こうも、自分達に仕事が来るように差別点や長所を見つけてはそれを押し出す」
魔トリョーシカ
「『ここに任せたい、ここならいい』って思わせないと」
魔トリョーシカ
「………まぁあの店には熱意があるし、いずれ六海天にも飽きが来る、ゲンさんが気にしすぎてるだけでボクらが大きく手を出すまでもないだろう」
魔トリョーシカ
「あのラーメンも悪くないってことはないし、少しは客足も戻ってくるよ、多分。」
魔トリョーシカ
「たまには、こんな解決法もいいんじゃないかな?」
七夜
「んー………俺はちょっと納得しかねますね」
魔トリョーシカ
「ふふ、だろうと思った」
魔トリョーシカ
「こんなんで解決なんて失礼だよね」