完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 97ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON3 短編集 依頼解決 多重クロス 読者参加型 ヴィラン 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~

*89*


ベロー
「………あ、あれ?ちょっと吹き飛んだが……なんともない?」

フィルトナ
「い、いや!!何ともなくないよベロー君!!」

フィルトナ
「………貴方、ちょっとだけ背が伸びてる!!」

ベロー
「え!?」


ヒリタッド
「……貴方は『時飛ばし』をご存知ですか?」

フィルトナ
「……知ってる、ドラゴンボールに出てくる殺し屋ヒットの、時間を壊すようにワープして移動するあの技ね?」

ヒリタッド
「そんなものもありましたか、おそらく私の技の元にしてくれたのでしょうね」

魔トリョーシカ
「元……?」

ヒリタッド
「私の時飛ばしで飛ばすのは周囲の時間ではなく貴方達の感覚」

ヒリタッド
「例えばそこに居る少年は時間を『1年』飛ばされたことにより、急速に1歳ほど歳をとったのです」

魔トリョーシカ
「………老衰専門の暗殺者?変わってるね」

ヒリタッド
「マガイモノには普通こんなの聞きませんが………貴方は違う!」

フィルトナ
「……あっ!!タイムリミット!!」

フィルトナ
「ま、まさかさっきの攻撃で………」

グリム
「……っ!」

グリムは突如膝を着いて、少しずつ縮んでいく………

フィルトナ
「………グリムお姉さまの活動時間が終わるわ!!」

ヒリタッド
「後は貴方をボスに献上すれば!貴方もこれで終わる!!」

ヒリタッド
「そして私は!!かの有名な赤ずきんの肉を遂に口にすることが出来るのです!!」


子供に戻り倒れてしまったグリムをヒリタッドが爪と牙をむき出しにして迫るが………


魔トリョーシカ
「悪いね!!」

魔トリョーシカは右腕を分離させてグリムを自分のところまで引っ張り出す!


魔トリョーシカ
「この子の護衛がボクの仕事なんでね、ダイヤモンド・ファングといえど邪魔はさせないよ」

ヒリタッド
「フフフ………来なさい、『正義の悪役』………!!」

魔トリョーシカ
「そういうわけだ、行くよみんな」

………

88 < 89 > 90