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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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「これで独自能力については終わりだ、次はアイテムについて」

ロストメイドウィンは手を伸ばし、アイテムというアプリケーションに手を触れる

「アイテムがあるんですか?」

「DS、3DSソフトの逃走中にはあった、だから採用している」

「どんなのがあるんです?」

「主に三種類だ、ボム系、トラップ系、そしてスキル系」

ロストメイドウィンはアイテム欄を操作し、小さなホログラムを形成する

「ボム系はハンターにぶつけハンターの動きを遅くするもの、一時的に止めるものがある」

「トラップ系は想像通りだ、今回は逃走者にも通用するようにした」

「な、なるほど...でもいいんですか?そんなことをして」

「公式ゲームのシステムだぞ?クロノス社公認だ、気にせずに使え」

ロストメイドウィンという男はここまでサバサバしてるのか、Miruraは心の中でそう呟いた

「ボム系とトラップ系は30分おきに俺が支給する、使わないと上書きされるから気を付けろ」

「30分ごとに...あれ?制限時間は?」

「そこに書いてあるだろう」

ロストメイドウィンは右上の『100』を指差す...電池残量じゃなかったのかーとMiruraは思った

「ってことは三回...」

「計六つだな」

「...あっ、スキル系の説明は?」

「スキル系は特殊な方法でのみ手に入る...みろ」

ロストメイドウィンが指を鳴らすと、白い壁がパネルのように落ちていき、景色が明らかになっていく

「これって...」

広がる景色に見えるのは、無数の店、湯気、滴る醤油やらの調味料の暴力

「...ラーメン屋!?」

「この逃走中エリアはラーメン祭、300店もののラーメン屋が並ぶエリアを走り抜ける」

「...なんでラーメン?」

「黒影とその他逃走者のリクエストだ」

最近のメイドウィンはあっちこっちに誘われるため逃走者のリクエストに答えないと、逃走中の参加すら認められない世知辛い世界である

「...で、ここからが肝心だ」

「ここにある店のラーメンは好きに食ってもらっても構わない」

「え!?」

「ラーメンがスキル系代わりだ、店によって速度アップだのが一時的に付与される」

「ゆっくり食べる時間とかあるんですか?」

「ハンターは店内には入ってこない、しかし追われてる状況だと逃げても無駄だから気を付けろ」

「それと...最後にこれを渡す」

ロストメイドウィンはMiruraの腕に腕時計を付ける

「これは?」

「ラーメンタイマーだ」

「ラーメンタイマー!?」

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