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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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*23*

...

「へぇ、灰龍氏はそういう理由で...」

「...局長さんは?」

「たくっちスノーでいいよ、局長なんて代理みたいなものだし...うーん、自分かぁ」

「作りたい機械があるんだ、300万じゃとても足りないけど無いよりはいいと思って」

「作りたい機械?」

「未来予知装置!」

「ファッ!?」

「...なーんてね、実際は正しい未来を探るための装置さ」

「そっちの方がスゴくね?」

「...ねぇ灰龍氏、監理局の皆も生き物なんだ、時に失敗するし辛いことだって起きる、自分は代理局長として...誰もが『ハッピーエンド』になれる未来を作ってあげたいんだ」

「......」

「そろそろ、出よっか...」

...

96:25

道明寺は豚骨ラーメンをすすりながら美奏良の話を聞く

「なるほど、万が一の時に俺の手を借りたいと」

「協力系のミッションとかあるかもしれないし、私も駆けつけるから」

「助けてほしいと頼まれたんだ、受けて困る相手でもない、ただこちらにも何かあったら頼みますよ」

「はい!...それにしてもなぁ、まさかメイドウィンさんが...」

「何か?」

「あの、調べたんだけど道明寺さんって...その、所謂『バーチャルユーチューバー』なんだよね?」

「え、ええまぁ...個人ではなくグループ系ですが」

「メイドウィンさんって脳ミソがおっさんなんじゃないかってくらい古い作品を好んでましたから、こんな最近の文化に手を出すなんて思わなくて...」

「凄い言われ様だな...おっと、そろそろ出ましょう、タイマーを無駄にしたくないので」

「はい!」

【道明寺晴翔 付与効果】
体力★+ 2 50秒

【美奏良 付与効果】
知力★+1 70秒

...

95:25

黒影はハンターと追われっこを続けていた、その光景をロストメイドウィンはあくびをしながら眺める

「いつまで続ける気だあいつ...ま、実況スレが盛り上がってるし別にい..あっ、曲がり角」

メイドウィンがハンターを抜けだそうと、曲がり角に入ったとたん、四角い何かが高速で飛び出していき...?

「盗んだ屋台で走り出すぅ!!」

「べぶっ!!」

そのままメイドウィンは撥ね飛ばされていく...よくよく見ると自身はラーメン屋の屋台と、それを引っ張る女性、アナンタに飛ばされたと気付いた

【盗んだ屋台で走り出す】
「アナンタ」の独自能力

その名の通り屋台を引いて思いっきり走る
屋台を引っ張ったまま階段も上がれる
黒影轢いたけどあいつはセーフ

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