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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 96ページ)
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*36*
「が、学習型って...」
美奏良は『成長するハンター』を想像して身震いしていた
逃走者のスペックが高いなら、そのスペックにハンターが追い付くようにすればいい...実に『メイドウィンらしい』インフレの流れが押し寄せてきたのだ
「で、でもそれが三体なのは嫌だし...あの人の所に行こうかな」
美奏良はミッションを実行するため、ロストメイドウィンの元へと向かう
灰龍は...
「やりますねぇ!」
Miruraは...
「が、学習型ってそんなに怖いんだ...ど、どうしよう、プログラムって受け渡しとか出来るかな...?」
彩都は...
「学習型ねぇ...賞金が増えるわけでもないし、たった二人なら誰かがやってくれるだろうし、ここは見送りますか」
桜木霊歌は...
「行かなきゃ!」
メイドウィンのうち三人が牢屋へと駆け出していく...
...
84:48
ロストメイドウィンはパソコンを閉じ、黒影の方へ振り向き、器を片付けていく
「あれ?見なくて良いの?」
「見えてきたら渡せばいいし、学習型の他にまた二つのハンターが居る」
「はえー、死角の少ないところに五体とは鬼畜だねぇお前」
「だだっ広いんだからまだいいだろ、だが学習型ハンターも居る...一人や二人見付けてくるといいがな」
「うん、一人や二人は来るだろうな...」
メイドウィンは今や使い物にならないラーメンタイマーを覗く
「俺みたいにガツガツラーメンを食っていたやつらは、そろそろタイマーがギリギリのはずだからな」
...
「やばいやばい、もう1分しかないじゃん」
とあるラーメン屋では、黒影の予想通りタイマーが寸前まで来ており大焦りの逃走者が多く存在した...今ここに居るアナンタもそうだ
「後は出るだけだ、出るだけなんだ...で、でもむっちゃ替え玉したい!た、立ち食いってセーフなのかな、あっあと味玉も追加注文したいし、それと...」
【00:00】
「あっ」
アナンタが悩んでいる内にラーメンタイマーのカウントは0になり、騒音にならない程度のアラームが鳴り響く
「うわっ、やばい逃げなきゃ!!」
それを見たアナンタは慌てて逃げ出すが、もう遅い
逃走者は気付かない、タイマーがアラームと同時にハンターに向けて信号を送ってることに...
「.....!」
散り散りの三人のハンターは一斉にアナンタの方へと走り出した...