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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 96ページ)
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黒影は牢屋から解放され、ロストメイドウィンによって用意された厨房と食材を見ながら高らかに叫ぶ
「んじゃあ久しぶりにオムレツつくっちゃいまーす!!」
牢屋組は椅子に座り黒影に歓声と拍手を送る...ただし桜木と彩月は...
「あのー、ゲームマスター?なんで私達だけ椅子に縛り付けられてるの?」
「逃げ出さないためだ」
「逃げ出す!?」
「材料はお馴染み卵にチャーシューと長ネギ、さらに今回は紅生姜と味覇(ウェイパー)までつけちゃう!!」
「う、うう...初めて見るよ、黒影局長が料理するところ」
「まずオムレツだからね、表面の卵を焼きまーす!!」
黒影はありったけの卵を取り出し流れ作業のように綺麗に割っていく...その合間に味覇の蓋を開ける
「おっと中身も作っておかないとな!!」
更に卵を長い箸でかき混ぜながら腕を伸ばし、チャーシューとネギを洗っていく
「何あの人無駄がない!」
「なんか気持ち悪いな黒影!」
「よし、卵は一旦置いといてチャーシューとネギ刻むか!」
黒影はまな板にチャーシューとネギを置き、何処かから取り出した包丁で細かく切り刻んですぐ中華鍋に入れていき、混ぜた溶き卵もフライパンに入れる
「ファイア!!」
入れてすぐ魔法で大火力を与えながら炒め、ウェイパーを注ぎ炒めていく!!
「う、ううう...」
「待ってろ待ってろ!!もうすぐ完成だ!」
黒影はオムレツの中身をあっという間に完成させ魔術で持ち上げ卵の中へと放り込む、そして中身の入ったオムレツを自在に巻き上げ皿へと飛ばしていった...
「はい出来た!感じのライスはー?」
「炊き上げておいたぞ」
ロストメイドウィンが湯気沸き立つ茶碗の乗ったお盆に黒影はオムレツを乗せ...
「はい、オムレツライスのいっちょあがり!」
「なんで逃走中の途中で料理してんだろう...」
「さっさと食え勝利者達め」
「さっさと食えだと?黒影の料理などこの先食えるかもわからん、じっくり食うぞ」
「あ...すみませんメイドウィンさん、いただきますね...」
「じゃあ俺達は出るぞ」
「え?もういいの?」
「ああ、それよりお前達...腹減っただろう?料理する光景を見たから」
「...まさかプレミアムメニューを考えたのって」
「飯テロの為だ...これで後半戦もラーメンが食べれる腹になっただろう?」