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作者： ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E （総ページ数： 96ページ）
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「全く同じ世界を二つだ...Aの世界はお前達の逃走用の世界、Bの世界はドラマパート用のかりそめの世界」
「この二つの世界は繋がっている、例えばBの世界で作られた新メニューがAの世界でも売られ、Aの世界で人気となりBも人気となった」
「まさか全財産の二割が飛んだって...」
「...１つ小さな世界を作るだけでも、リアルワールドの金で億は飛ぶからな」
「お金かかりすぎだよ！！」
「視聴率が出れば兆になって帰ってくる、全時空で放映されているしな」
逃走中の為だけにここまでするのか...逃走中経験の多いメイドウィン達は若干引いていたが、彩都は疑問に思っていたことをロストメイドウィンに尋ねる
「それはいいとして、何故境界線なんて作ったんです？我々をドラマパートの方と繋げるなんて」
「さっきも言ったがBの世界で起きたことはAの世界でも起きる...それはつまり、『消滅(ロスト)』されたものは向こうでも消える」
「ロスト？」
「掃除屋の専門用語だよ...時空上から跡形も無く消え去ることで、ロストした場合修復する手段はどこにもないんだ」
「Bの世界が壊されそうになっている...だからお前達をここに移動した」
「ということは...もし私たちが遅かったら...」
「死ぬよりもまずいことになっていただろうな」
「ひいいっ！！だ、誰なんです破壊なんてしているのは！？」
「たくっちスノーがよく話していたろ」
「「「...！！」」」
ここで全員は気付く、たくっちスノー達時空監理局が探していながらも未だに見つからない時空犯罪者...
「【野獣先輩】！！」
「どうやらドラマパートの方に滞在していたそうだ、それがどういう因果やら全てを破壊しようとしている」
「田所の奴め...！！」
「そ、それでどうなるんですか！？中止ですか！？」
「いや、中止はしない...このメンバーなら時空犯罪者一人居たところでどうってことはない」
「こ、このメンバーって...？」
「独自能力を解放する、あいつに関してなら危害を加えたって構わないぞ」
「待て待て待て待て！！！おいダストヒューマン！！本気かお前！？」
ロストメイドウィンの宣言にたくっちスノーは驚き詰め寄る...当然だ、逃走中のために集めたメンバーで犯罪者を止めることを提案してきたのだから。
「本気だ、その為にこいつらをここに集めたんだからな」