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メイドウィン逃走中SP『END』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 96ページ)
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「お前メイドウィンか?匂いで分かるんだよ...だが、ダメだなこいつは」

「え?」

「見た目が気に入らんし、あんたは俺の言うことを聞きそうにもないし、俺の言うことを鵜呑みにするようなアホにも見えない...」

「偽物がいちゃ俺が霞むんだよ...ま、俺も偽物だが...どうせ本物も存在しないしどうでもいいゾ」

「...こいつ、本当に野獣先輩...なのか...?」

「そうだよ、マガイモノとはいえ俺だって生きてんだ...まさか俳優とドラマの人物が同じような性格してると思ってんのかお前?」

「まぁ何にせよ、使い道の無いお前はここで死ねばいい...キャラクターなんてのはな、作者(オレ)の思い通りに動く操り人形で充分なんだ上等だろ!!」

野獣先輩の右腕が黒い液体に包まれ変形していき...剣になっていく

「ファッ!?...邪剣【夜】!」

灰龍もすかさず刀を取り出そうとするが...出てこない
そんな設定はメイドウィン小説に一度も出てこなかったのだから当然である

小説という名の世界を執筆(そうぞう)する作者(メイドウィン)であろうと、戦いの設定が無ければTDN人間...
その姿に思わず野獣先輩は大笑いし叫ぶ

「アッハハハハ!無いよ!!邪剣無いよぉ!!死ねえええええええ!!これが本来の邪剣【夜】だよ!!」

野獣先輩が剣を降り下ろそうとしたその時...

「おっと危ない」

DJ灰龍の影が形を変えていき...上に飛び出し、邪剣が突き刺さる

「「ファッ!!?」」

黒い影はやがて色がついていき...白髪の男性のようになっていく、その姿は...

「黒影局長...!?」

「おお大丈夫か?若手のメイドウィン君よぉ」

「いや、剣、剣!」

「え?ああ俺って蓬来人だからヘーキヘーキ...あれ?どっちが犯罪者だ?」

「剣持ってる方だゾ!」

「よっし!ぶちとばしてやる!!」

「黒影...てめぇ、『パラレルワールドの』方かよ!!」

「お前みたいなのに勝てるか!!俺は逃げる!」

黒影を見た野獣先輩は逃げ出していく

「あっれま、逃がしちまった...ま、奴等居るし大丈夫か」

「.....」

「おうおう怖かったか?大丈夫だ、今ごろ向こうでは必殺技の準備をしているところだ」

「必殺技...って、誰が?」

「ダ・ヴィンチちゃんとやらだ」

「ファッ!?」

「なんか大陸吹っ飛ばすって張り切ってたぞ」

「ファッ!!?」



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