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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 50ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 逃走中 ナントカ三術将編 3作同時展開
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イグニス
「‥‥‥‥‥見つけた」
オトメ
「‥‥‥‥…………」
イグニス
「ようやく姿を現したか………オレに掛けられた呪いを解いてもらう」
オトメ
「…………一つだけ聞かせて」
イグニス
「なんだ」
オトメ
「私は………唯一生き残り、祖父の代まで影に生きてきた愛状術士の一族」
オトメ
「愛することって………男は女に好かれたら、それで満足すると思っていた」
オトメ
「少なくとも貴方はそうじゃないの?」
イグニス
「…………」
イグニス
「その通りだ」
オトメ
「…………………………なら、どうにもならない」
イグニス
「何?」
オトメ
「愛状術士の呪いを解く方法…………そんなもの、【ない】のよ。」
イグニス
「ない?」
オトメ
「その通り、愛状術士が封じられた理由………それは【呪いが解けない】からなの」
オトメ
「大して問題はなかった、当人にとってはむしろ解けなくてもいいものだから」
オトメ
「むしろ、貴方みたいに拒む人の方が珍しい方なのよ」
イグニス
「オレのように受け入れられない奴はどうしていた?」
オトメ
「……………」
イグニス
「そのままか………これほど無責任では魔王様の一族が禁ずるのも頷ける」
オトメ
「だって、だって本当に分かんないのよ!!」
オトメ
「美人の女の子に好意を持たれるのよ!最高じゃない!それがどんなに幸せなことか、振り向いてもらえるのか………」
イグニス
「……………そんな考えでいられるのは結婚する前までだ」
オトメ
「結婚してない癖にオトナみたいな発言しないでよ」
イグニス
「そもそも結婚まで行く恋愛は大人の行為だということを忘れるな」
イグニス
「子供のような遊び感覚の愛とは違う」
オトメ
「…………………」
イグニス
「それより………呪いの解除方法は本当に存在しないのか」
オトメ
「ないわ、というより…………誰もやったこともないわ 」
オトメ
「…………………」
イグニス
「…………それは仕方ない」
イグニス
「無いなら今ここで作るしか無さそうだ」
オトメ
「…………えっ?」