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MM逃走中 イグニスの出られない1日(完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 50ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 MM○○中 逃走中 ナントカ三術将編 3作同時展開 
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*43*

ジーン
「イグニス人形発射!!」ポーーーン


そして、イグニスの人形が城からあちこちへと発射され、女性たちはそれを追って離れていく


イグニス
「ジーン、愛状術士を捕まえた」

ジーン
「上出来です、魔王様を呼んできますのでそこで待っててください」


オトメ
「…………」

イグニス
「あの女性の群れはお前がやったのか?」

オトメ
「愛状術士の………所謂必殺技ってやつ、ある男が近くの女性だけじゃ満足出来なくて世界中の女とハーレムしたいって言い出した」

オトメ
「そして生まれたのが全ての女が好きになるハーレムドーンっていう魔法」

イグニス
「城の中の女性に効いてないのは?」

オトメ
「…………さあ?そこまでは分からない」

イグニス
「都合のいい愛状術だな…………」


魔王
「イグニス、愛状術士を見つけたそうだな」

イグニス
「はい、この通り」

魔王
「さて………私の言いたいことは分かるな?」

イグニス
「いえ、それについてですが…………」

…………

ジーン
「戻す方法がないとは………」

オトメ
「だって、戻すことなんて想定してなかったから…………」

ジーン
「貴方ねぇ………研究者としてそれはどうかと思いますよ」

オトメ
「…………」

魔王
「それで治す方法を1から作るというわけか、やってみる価値はある」

ジーン
「私としても気になっていた事がひとつ」

ジーン
「あなた自身、愛状術士がその人を好きになることってあるのですか?」

オトメ
「………ある、あるけど………ないよ、私は」

ジーン
「ない、というと?」


オトメ
「…………………その、実は、私……………」









オトメ
「…………男、なの」

イグニス
「……………」

ジーン
「は?」



ジーン
「ええええええええええええ!!?」

イグニス
「何故そんなものを?」

オトメ
「…………愛状術士のしきたり、のようなもので」

オトメ
「愛状術士は本来女性しかなれないけど、一族と術士が潰えない為に………男でも女装をして術を広めていたのよ」

オトメ
「私のおじいちゃんもお父さんも、今でも女装してるし街を出歩いている」

ジーン
「恐ろしい一族だな!?」


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