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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 63ページ)
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*53*
【第12話】
「ダーククエスト」
そして、剣丸一行は………
剣丸
「それで、新しい暗滅教の反応はどの世界からでござるか?」
空束
「………【ゼノブレイド】の、世界からだ、間違いない」
灰路
「ゼノブレイドですか………よく見つけられましたね」
空束
「………奴らは、特定の何かを、潰しているわけじゃない、狙いは、全て」
空束
「なら、ヨッシーでもばらまかないと、とても捕まえられるものではない」
ブルース
「なるほど………しかし、適合者が相手だった所には?」
剣丸
「あの頃の拙者達とは違う」
剣丸
「拙者達も天夢殿に頼り切らずに暗滅教を倒す………我らとて、任天堂戦士!」
剣丸
「必ず全員生きて帰るでござる!!」
バイオ
「ええ!!天夢君の為にも!!」
………………
そして、暗滅教では…………
ダンテ
「……………ああ、もうすぐです」
ダンテ
「オリヴィエとキーラに潰されかけ、この地に降り立った時はどうなるかと思いましたが………間もなく貴方は蘇る」
ダンテ
「この為に………数多くの人間という存在を招き、贄としてくべてきた」
ダンテ
「それももうすぐ終わります………そう、全ては貴方という、宇宙のように輝く闇の為に!!」
「教祖様、少しお話が…………ひっ!?」
ダンテ
「おや?どうかしまし…………」
「だ、だ、だ、ダンテ様………なのか………あれが………!?」
「そ、そ、そんな………まるで、それでは………?」
ダンテ
「ん?………おっと、気を抜きすぎました、なるべく見せないようにしていたのですが………」
ダンテ
「何故か皆驚くのですよ、貴方みたいに人間の体をしていないと」
ダンテ
「仕方が無いので貴方達も贄になってもらいましょう」
ダンテは左腕を伸ばし、目撃した教徒達を掴む
「ぐ、あああああ!!!」
「うわあああああ!!たすけて!!たすけて!!」
「いあ、ずじゃる、ぶがぐん…………」
…………
「ダンテ様!?先程叫び声が聞こえたので駆けつけましたが、一体何が!?」
ダンテ
「いえ、問題ありませんよ………持ち場に戻りなさい」
>>
ダンテ
「………あの任天堂戦士の反応ですね」
ダンテ
「おや、光救教の適合者………天夢君の姿がありませんね、向かっているのはゼノブレイド……マオーマの所ですか」
ダンテ
「一応連絡しておきましょう」
…………
マオーマ
「何?ダンテ、連絡よこしてくるなんて珍しいわね」
ダンテ
「ええ、任天堂戦士がそちらに来ているので準備をと思いまして」
マオーマ
「それをわざわざ私に?【ダーククエスト】を使うまでもないと思うんだけど」
ダンテ
「まぁそうですが念には念を、何せ………光救教の適合者が関わっていますからね」
マオーマ
「なんですって!?向こうにも適合者がいたというの!?絶対作られないようにしたって言ってたのに!」
ダンテ
「わたしもそのつもりだったんですよ、その人物についてはわたしが会いに行きますので、貴方はその仲間を」
マオーマ
「………そういうことね、じゃあダーズ様はもう大丈夫なの?」
ダンテ
「ええ、あの方が真の姿に戻れるのも時間の問題かと」
マオーマ
「…………そう、ならいいわ、ダーククエストを起動しておくわね」
ダンテ
「貴方に全て任せて問題ないようですね」
マオーマ
「あら、随分信頼してくれるのね」
ダンテ
「成功した適合者は貴方とマルキューぐらいですので」
マオーマ
「そうだったかしら?」
バイオ
「では、また後ほど」
マオーマ
「ええ、今度会う時は素晴らしい闇の中で」
プツッ
ダンテ
「………素晴らしい闇の中で、ですか」
ダンテ
「はたして、適合者でもこの世界で生き残れるのでしょうかね………ダーズ様?」
ダンテは左腕を伸ばし、天井のステンドグラスに手を触れる
………巨大な瞳から、無数の触手のような物を伸ばしている、邪神の姿を………
ダンテ
「あと少し………あと少しで再び貴方に会えます、ダーズ様」
……………
そして剣丸達はゼノブレイドの世界に来ていたが………
剣丸
「…………おかしい」
灰路
「ええ………暗滅教の反応があるのは確かなんです、なのに…………」
ブルース
「どこも………破壊されていない………!!」
>>
空束
「………どういう、ことだ、何も無い」
空束
「まるっきり、平和そのもの」
空束
「暗滅教の反応を確認してから、もう随分経っている、間違いない」
バイオ
「…………おかしいわね、今まではそんなことなかったのに」
剣丸
「もう少し調べてみるでござる」
灰路
「……………待ってください、何か、変な電波があります」
灰路
「例えるならムーンサイドみたいな………」
バイオ
「それ地味にやばくない?」
ブルース
「どの方角だ?」
灰路
「あの先からです」
空束
「…………あれは!」
空束は目を凝らしてよく見ると、空が………まるでバグでも起きたかのように一部分が乱れているように見えた
空束
「あそこを撃て!」
灰路
「PKフラッシュ!!」
ばごおおおおん
灰路は超能力の爆弾を空に投げつけた途端………空が粉々に砕け散る!!
空束
「なんだ………あれは」
剣丸
「…………むっ、まずい!!」
粉々に割れた空の内部は………おぞましい色をぐちゃぐちゃに書きなぐったかのようで、剥き出しになった『それ』は剣丸達を吸い込み始める!!
バイオ
「ええ!?な、何!?私たちの、あの中に…………!!」
ブルース
「暗滅教め…………!!こんな所に……」
空束
「くっ…………お前、ら…………!!」
バイオ
「ああああああーーー!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アイゼンベルグ
「ハッ!!」
マリー
「なんだよ急に」
アイゼンベルグ
「今、バイオさんが危ない目にあってる気がする!!」
アイゼンベルグ
「Twitterでゲノナーに報告しないと!!」
マリー
「やってる場合かハゲ」
天夢
「…………助けようにも、俺達どこ行ったのか聞いてないし」
アイゼンベルグ
「なんで聞いておかなかったんだよ!?」
天夢
「いやだって剣丸さん達とか居たし大丈夫だと思って…………」
アイゼンベルグ
「あんなに男ばっかで女が何も無いはずないだろう!!」
天夢
「…………そう?」
マリー
「………こいつの脳、そういう考えでやられちまってんな」
天夢
「大丈夫かな、色んな意味で…………」
>>
アイゼンベルグ
「あああああああどうして引き受けてしまったんだ!!」
アイゼンベルグ
「俺とバイオさんの方がよっぽど良かったはずなのに!!」
マリー
「ならそう言えば良かったろ」
アイゼンベルグ
「馬鹿言え!!まだ俺は金がないんだ!!スパチャもないのにバイオさんと話せるか!!」
天夢
「…………え、黙ってたのってお金がないから?」
アイゼンベルグ
「そうだよ!お前VTuberの事知らないなら知らなくて当然か!」
アイゼンベルグ
「リスナーのメッセージを読んでもらうことが、どれだけ心を救われるか………」
アイゼンベルグ
「その為には金がいる!!1回のコメントに何万円も掛けなければ、認知もしてもらえない!」
アイゼンベルグ
「俺はバイオさんに俺を見てもらいたいんだ!!」
天夢
「……………なるほどなぁ、しかし」
天夢
「貴方にとってバイオってなんなんだ?」
アイゼンベルグ
「…………なんだ、かぁ………お前」
アイゼンベルグ
「誰かを推したくなるのに理由なんて必要なのか?」
アイゼンベルグ
「たまたま暇つぶしで開いたライブ配信の女の子が、たまたま俺の性癖とマッチした」
アイゼンベルグ
「バーチャルユーチューバーを好きになる理由なんて、こんな単純な事でもいいんだ」
天夢
「…………そうか」
天夢
「大丈夫だよ、あの人ならきっと」
マリー
「……おい天夢、こいつただのアホみたいなオタクだぞ」
マリー
「完全に搾取用のそれだよ、こういう奴気にするだけ無駄だろ」
天夢
「それでも………」
天夢
「それでも守りたいんだよ、あの人は」
天夢
「結果はどうあれ、変えてくれた人なんだから」
マリー
「……………」
天夢
「だから、今は願おう………バイオの無事を」
アイゼンベルグ
「……………」
アイゼンベルグ
「お前、バイオさんをどう思う?」
天夢
「どうって、俺は別に特別な好意とかないよ、仲間だ。」
アイゼンベルグ
「…………俺もだ、こうも言ってるけど好きなんじゃない」
アイゼンベルグ
「ただ、あの人の配信ができるだけ長く続いて欲しい、認識して欲しいだけだ」
天夢
「マリーみたいだな」
マリー
「はあ!?」
>>
……………
そして………
剣丸
「む…………うむ?ここは一体どこでござるか?」
剣丸達は気がつくと………ゼノブレイドの世界から抜けていた
灰路
「ここは………なんの作品の世界なんでしょうか………」
空束
「見渡す限り、ドット絵、さっきとは全然、違う風景。」
空束
「天夢なら、100%知らなさそうな、ファミコン時代まで遡ったようだ」
ブルース
「…………だが昔の任天堂にRPGなんて限られているぞ?」
灰路
「MOTHERでもなさそうですし…………」
【この世界の名は、ダーククエスト!】
剣丸
「!!」
突如空が歪み、玉座に座った女性が画面のように映し出される
ブルース
「お前は………暗滅教か!」
マオーマ
【私の名前はマオーマ、適合者よ】
マオーマ
【ダンテに言われてダーズ様復活までに足止めしておくことにしたの、私の作った『ダーククエスト』でね】
バイオ
「ダーククエスト………?」
マオーマ
【貴方達がここから出たければ、このゲームをクリアして、魔王役である私を倒さないといけない】
マオーマ
【た・だ・し、この世界は『教会』も『ふっかつのじゅもん』もないから死んだらそこで終わりだけどね】
空束
「…………俺たちに、ゲームを、やれということか」
マオーマ
【ミナホイミ!】
ブルース
「!」
マオーマ
【この回復魔法は特別よ、私のところまで来てくれないとつまらないから】
マオーマ
【じゃあまたね、この世界の優れた人間たち】プツンッ
ブルース
「…………どうしたものか」
灰路
「そんな………僕別に特別ゲームが上手いってわけでもないのに………」
剣丸
「悔やんでいても仕方ない、拙者達の持つ全ての力を使い」
剣丸
「ダーククエストを攻略する!!」
バイオ
「ええ!! 」
空束
「恐らく、奴のクロスオーバー能力は【ドラゴンクエスト】」
空束
「魔法や特技が多く、厄介な力であることは、確か」
灰路
「僕もRPGが元です!超能力でカバーしますよ!」
バイオ
「じゃあ皆!行くよ!!」
バイオ達が出発する中………
「うわー、マジ?あいつらいるじゃん」
謎の人影が………
END