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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 63ページ)
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*55*
【第14話】
「アマゾネス再び」
バイオ
「くらえーー!!!サメーバ!!」
剣丸
「村雨忍法!!忍び渦!!」
ブルース
「ギガストレート!!」
空束
「マシンガン………」
バイオ達は連携でダーククエスト内のモンスターを蹴散らして、巨大なドラゴンを倒す
バイオ
「やったわ!【デスダークドラゴン】撃破よ!」
空束
「これで、魔王の所へ、向かうことが出来るな」
剣丸
「うむ!今の所問題なしでござるがここからが本番、油断せずに行くでござる!」
灰路
「はい!今回復しますのでちょっと待っててください…………」
ブルース
「お前の回復に助けられてばかりだな」
灰路
「いえ、こんな力でよかった、僕はもう誰も傷つけたくなくて……」
バイオ
「………あなた一体何があったの?」
灰路
「………………」
ブルース
「無理に言うことは無い、現実世界の事なんてみんな知らない 」
空束
「バイオのような特殊な例と違い、俺たちは元々、他人だったんだ」
バイオ
「…………それは、そうなんだけど……」
バイオ
「ね、ねぇ!皆!」
ブルース
「ん?」
バイオ
「あの………こういう時になんだけど、ここで言ったらやばいフラグになるのは承知なんだけど、言わせて!」
バイオ
「これが終わったらさ………私、現実世界でも皆に会いたい!」
バイオ
「皆に会って………友達になりたい!」
剣丸
「!」
バイオ
「あ、あと天夢くんとマリーちゃんとも………だって、経緯はどうあれせっかく会えた仲間なんだから!!」
灰路
「…………仲間、ですか」
灰路
「いい、ですね………とっても……」
灰路
「でも、すみません………僕は無理なんです」
剣丸
「む?何か、あるのでござるか?」
灰路
「ええ、僕はこれが終わったらやらなくてはならないことがあって、貴方達に会う暇が出来ないんです」
灰路
「とっても、とっても大事なことなんです」
空束
「………そうか」
灰路
「すみません、せっかくの好意を」
バイオ
「ううん、貴方がそんなにやらなくちゃいけないってことならそっちの方が大事よ」
>>
空束
「…………それを、やる為にも、俺たちはここから出る」
灰路
「…………そうですね、行きましょう」
「待ちな!!」
と、声とともに戦車が轢きそうになるほどの勢いで迫ってくる!
剣丸
「危ない!」
ブルース
「うわっ!!」
ブルース
「な、なんだ!?奴らどこを見て走っている!」
剣丸
「あれはランドマスター………もしや!!」
「あれあれ、あいつはいないんだ」
「まあいいや、いなくても別に困らないし」
ギン
「やぁ、いつぶりだっけ」
剣丸
「マスターアマゾネス!」
ブルース
「こいつらはなんだ?」
バイオ
「かつてマリーちゃんがいた………任天堂戦士なのに任天堂戦士を潰す集団よ!」
オウカ
「マスターアマゾネスなんてだっさいねぇ、今は【スタープライド団】って名乗ってんのさ!!」
灰路
「マリーちゃんがあそこに………?」
ブルース
「姿を見ていないと聞いていたが………なるほどな、どんなものかと思えばただの雑魚狩り集団か」
テンズ
「何?なんか2人増えてない?」
オウカ
「いや、あいついないから計算的には1人減ってる」
空束
「あいつ…………天夢か?マリーか?」
オウカ
「どっちでも!あいつはいないなら、いないで別にいい!」
剣丸
「そこを退け!今拙者たちはそなたの相手をしている暇はない!」
剣丸
「拙者達が戦うのは暗滅教のみ!」
オウカ
「まだそんなこと言ってるんだ、楽しまなきゃこのゲームを」
空束
「…………まーだ、そんなこと言ってるのかお前」
…………
マオーマ
「ん、何あれ?なんであいつらここで出てるの?」
マオーマ
「まあいっか、ダーズ様の時間稼ぎにもなるしここは見ておこっと」
灰路
「…………あの子たち、なんなんですか?」
空束
「任天堂世界を、ゲームか何かと思ってるんだ」
オウカ
「実際そうでしょ、こんなの現実じゃない、だったらゲームだ、それ以外ある?」
灰路
「………まぁ、たしかに分からなくもない、非現実的ではある」
灰路
「…………でも、ここは間違いなくゲームなんかじゃない」
灰路
「だって………ここは人が死ぬ、現実と同じで。」
>>
灰路
「でもよかった………マリーちゃんずっと心配してたんだよ」
灰路
「貴方達が居なくなって、何してるんだろうって不安になってて………」
オウカ
「は?なんであんな奴が心配するわけ?」
灰路
「えっ?」
オウカ
「チャットでなんか言ってるから穴埋めで仲間にしてやって、ポイント分けてやってリーダー気取りさせてやっただけだよ、あんなの」
オウカ
「後から潰せばポイント貯められるから、ここから出てマリーぶち飛ばすだけなんだよね」
灰路
「………貴方っ!?一体何を言って」
オウカ
「何ってこの通りだよ!あんな奴寂しそうにしてたからエサにしただけ!」
オウカ
「小学生なんて右も左も知らないんだ、ゲームなんて力が正義なんだよ」
オウカ
「ぐちぐちぐちぐちと無いことばっか喋ってさ、普通あんなの【有り得ない】から!」
オウカ
「構ってもらいたいだけのバカのくせに」
ギン
「………おい、オウカ、流石に」
オウカ
「うっさい!今ポイントがいちばん多いのはアタシ!あんたから先に潰してやろうか?」
オウカ
「ゲームで1位になれればそれでいいの!敵を潰せる時ほど楽しいことはないわ!」
オウカ
「その上で、何もかも利用した上で、ね!!」
灰路
「……………ああ、そうか、こいつら」
灰路
「暗滅教のデスプレイもそうだ、同じだ、自分が満足したいだけのゴミクズ共だ」
灰路
「デスプレイは天夢君が代わりに潰してくれたし、人間じゃないからよかった」
灰路
「でも、1番醜いのはお前らみたいな人間なんだ」
剣丸
「…………灰路殿?」
灰路はゆっくりとオウカに近づき
オウカ
「何よヒョロガキ、文句あn」
灰路
「っ!!」ガンッ!!
勢いを込めてオウカを殴った
………右目を
空束
「!?」
ブルース
「なっ………!!」
ギン
「っ………!」
オウカ
「っ!?………つつっ!?」
灰路
「普通、有り得ないですか………思い込みが強すぎますよ」
灰路
「貴方、本気でここに普通の人間しかいないと思ってる」
オウカ
「なっ………今、目を、狙って………」
灰路
「………皆さん、化け物退治は頼みます」
灰路
「僕は………人間退治の方が、得意でしたので」
>>
剣丸
「は、灰路殿………!?何を言って」
灰路
「早く言ってくださいよ!!天夢君が待っているんですよ!!」
灰路
「こんなヤツら僕1人でじゅうぶんです!!世界をなんとかするんでしょう!?」
空束
「…………行くぞ」
ブルース
「空束!?」
空束
「やつは………1人にしておいたほうが、よさそうだ」
空束は灰路を置いてマオーマの城へと走り出す
灰路
「バイオさん!」
バイオ
「………何?」
灰路
「天夢君とマリーちゃんには、ごめんなさいと伝えておいてください」
バイオ
「!!あなた…………」
灰路
「…………ありがとう、僕に優しくしてくれて」
灰路
「ほんのちょっとだけですが、救われました」
灰路
「マリーちゃんを幸せにしてください」
空束
「バイオ!!」
バイオ
「ま、待って!!灰路くん!!灰路くんっ!!!」
空束はバイオを舌で引っ張って引き離す
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オウカ
「の、このやろう!!」
テンズ
「おいちょっとやめとけって、こいつなんかやばいわよ」
オウカ
「さっきは油断しただけ!!それにこの数よ、有利なのはこっちでしょ!?」
灰路
「数が多いと有利なんてのはゲームの世界だけですよ、いやその逆もあるか」
灰路
「本当に有利なのは………どれだけ許せないのか」
オウカ
「なめるな!!あたしはスターフォックスの力を持ってるんだ!そんなの」
灰路
「銃の勝負ですか、いいですよ」
灰路
「はい、これ」
オウカ
「!?」
灰路はポケットから………拳銃を取り出す
ギン
「…………ほ、本物」
灰路
「いえ、モデルガンです………人を傷付けられるくらいには改造してありますけど」
オウカ
「そんなもの!!」
灰路
「っ!!」バンバンバン!!
オウカ
「あっ、がっ!!ああっ!!」
灰路は正確に肩と膝を射抜く
灰路
「人間の体はゲームやアニメより柔らかいです、この4つがやられたらもう立つことは出来ません」
灰路
「僕は貴方達を殺しません、ただ殴ります」
灰路
「泣いても、謝っても、頭を地面にこすりつけても、ただ、ただ、殴ります」
灰路
「幸いなことにこの世界はRPGなのでHPがあります、どこまでやってしまうの死ぬのか、分かる」
灰路
「ここまで来て死なせない」
>>
テンズ
「…………あ、あんた、もしかして、だけど」
テンズ
「人を………殺したことがあるの!?」
灰路
「……ある小学校で女の子が自殺したという事件を知っていますか?」
ギン
「………ここに来る、ちょっと前に、そんなこと………」
灰路
「その女の子の名前は灰路莉歌、10も離れた僕の妹でした」
テンズ
「っ!?」
灰路
「莉歌は虐められていた、それもひとりや2人じゃない、クラス全員にだ」
灰路
「あんなに優しくていい子が、ゲームの感覚で痛めつけられ、壊され、殺された」
灰路
「………僕は許せなかった、それでも奴らは暇つぶしを求め、次のカモを狙っていることを許せなかった」
灰路
「僕は用意した、ロープ、硫酸、ナイフ、毒薬、ハンマー、チャッカマン、そして、このモデルガンも!!」
灰路
「出来る全て、殺しに使えるならなんでも持ってきて………やった」
灰路
「莉歌のクラス全員………潰せた」
テンズ
「そ、そんなこと………」
オウカ
「何言ってんの!!そんなこと出来るわけ」
灰路
「僕もそう思ってましたよ、2〜3人主犯格倒してそこで捕まると思ってました」
灰路
「…………でも、なんとかなっちゃったんですよ!!」
灰路
「マリーちゃんを、お前らみたいな奴に弄ばれてたまるか」
灰路
「僕はもう殺さない、だが………死ぬ寸前までやってやる!!」
ギン
「………!!」
テンズ
「やばいって、マジだよ、こいつ」
テンズ
「普通、殺人鬼がいると思わないじゃん、でもこれ………」
テンズ
「あたし達のように、特に理由もなくランダムに選んでたとしたら」
オウカ
「…………な、何してるの!!早くあいつを殺しなさいよ!」
テンズ
「嫌よ!!責任問われたくない!!」
灰路
「………僕はどちらでもいいです、貴方達にとっては正当防衛ですし、どっちみち僕は死刑です」
灰路
「こんなことしたって、莉歌は会えないし」
オウカ
「………だったら、早く!!早く殺して!!ギンでもいいから!!ポイントあげるから!」
テンズ
「………ポイントなんて」
テンズ
「何と交換出来るってのよおおおおお!!」
テンズはオウカとギンを置いて逃げ出す
オウカ
「ちょ、ちょっとおおおお!!」
ギン
「……………」
灰路
「…………どうします?」
END