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ニコニコRPG(く ) 10年の時を経て(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 106ページ)
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*12*

小林
「はぁ!?未来の私!?」

K
「まぁ、具体的には『小林』ではないんだけど...」

...

アライグマ
(タドコロ、あれは何なのだ)

野獣先輩
(ドラゴンのトールだゾ、まぁいわゆる...強い怪物、で...あの赤い人間は小林って言って、トールをメイドとして起用?しているわけ)

アライグマ
(ふーん)

野獣先輩
(ただ...なんとなくそれっぽい動きを見せてたとはいえ、Kが小林とは思わなかったゾ)


トール
「小林さんであって小林さんじゃないって、理解できませんよ」

小林
「そうだ!大体私はそんな中二臭いファッションは好まんぞ」

K
「中二臭いとは失礼だな...ほら、このマントの裏側き覚えがあるだろ?」

Kは来ていたマントを外して形を調整する

アライグマ
「あっ、服装になったのだ!」

K
「袖の部分を縛ってマントみたいに着てたんだ」

トール
「それって...私の鱗じゃないですか!」

小林
「なら、お前が私なのは確かなのか...」

K
「そうだよ、さっきからそう言ってるじゃないか」

小林
「嫌だ...こんな格好が私の未来なんて嫌だ...」

野獣先輩
「俺は悪くないと思うっすけど」

アライグマ
「アライさんもカッコいいと思うのだ」

K
「だろ?」

トール
「じゃあ貴方、なんで私に定期的に近付いたりしてるんですか」

K
「そりゃ、からかうつもりだったし」

トール
「小林さん相手なら嬉しい限りですが...別に私が相手じゃなくても良いじゃないですか」

小林
「そうだよ、お前の時代だとトールどうなったんだ?」

K
「いないよ?」

トール
「えっ!?」

K
「あ、ちゃんと居たよ?お前との思い出も沢山ある」

トール
「なら、どうして...」

K
「小林、今から私は信じられないであろう事を話すが、覚悟はできてるか?」

小林
「信じられないであろう出来事は、とっくに慣れているよ...お前も私ならそれくらい」

K
「それもそうだな...ふふ」

K
「この世界は...一度滅んでる」

小林
「えっ」

トール
「えっ!?」

K
「なんだ、驚かないんじゃなかったの」

小林
「驚かないほうがおかしいだろ!」

K
「私は驚く暇も無かったからなぁ...ある日、突然全部真っ白になったんだ」

小林
「真っ白?」

K
「そう、世界が真っ白、町も、空も、トールも、全部消えて、辛うじて私が残った」


K
「なんで私が生き残ったのかは今でも分からない...けど、これは事実だ」

K
「元凶は叩いて、元の世界には戻ったとけどさ、ちっと無茶しすぎてさ」

K
「最終的に、人間やめちゃった...で、今のお前がある」

小林
「そこはしょるなよ、気になるだろ?」

K
「くだらない話だから聞かなくていいんだよ」

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