完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~
*102*
イエイヌ
「それからはもう、洗濯物を綺麗にしたいとばかり」
那雄宏
「お前単純だな」
晴香
「そういう事言うんじゃないの!」
弘司
「………憩いの場があったのは数百年、それは確かか?」
イエイヌ
「はい………ほら、地下には時計がありますので」
弘司
「憩いの場には、キュルルもいた………普通に考えて人間が数百年も生きているのはおかしくないか?」
アライさん
「えっ、そうなのだ?」
フェネック
「ヒトの寿命は長くても100年ぐらいなんだよアライさ〜ん」
アライさん
「それは知らなかったのだ!」
晴香
「ってことは………今のキュルルは人間じゃ……ない………?」
巧
「…………」
ミエル
「でも魔物って感じはしなかったわね、魔力無かったし」
早苗
「となると、別の何か………?」
巧
「………」
イエイヌ
「どうしました?」
巧
「いや、なんでもない」
メイドウィン
『話が真面目すぎて外野が入り込めないやん!どうしてくれんのこれ』
晴香
「リスペクト元も『後半になってシリアスになってきたら外野が減った』し当然よ」
永夢
『僕らの出番はいつ無くなるのだろうか』
【宝箱②】
冴子
「古い資料のようですね」
那雄宏
「なんかボロボロだな、読めるやついるか?」
晴香
「やってみる」
…………
生き物はたとえ死んでも存在を失うことは無い
立場を変え、設定を変え、同じ名で生を受けて生き長らえる
しかし、たまに死なずに何百年も生き長らえる存在もいる
このエリアに現れた【イエイヌ】という少女もその一つだ
………
イエイヌ
「わ、私の名前?」
那雄宏
「どういうことだ?」
弘司
「イエイヌは憩いの場からクリーニング屋になる前から何百年も生きていたということになるが………」
イエイヌ
「はい、憩いの場自体も何百年は続いていましたので」
魔理沙
「だがそれより気になるのは………生き物は死んでもすぐ生き返るって奴だな」
晴香
「立場と設定を変えて………実質転生ってことかな………」
晴香
(ということは………私達が殺した十黒柱のナイチンゲール、エルシオン、真庭狂犬、そしてバルファルク………皆もまた立場を変えて………?)