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*16*
【第三話】
『忍者王に、俺はなる!』
~風鈴の里~
晴香
「はぁはぁ...山道は足に悪い」
弘司
「お前はもう少し体を鍛えろ」
冴子
「忍者の道ですから険しいのは覚悟してましたが、息切れしてるのは晴香さんだけですよ」
那雄宏
「まっ!俺たちゃお前と違って優秀なエージェントだからなぁ」
晴香
「悪かったね、裏切り者候補のしたっぱで!」
早苗
「でもなんやかんやで到着しましたね!」
晴香
「ここで何か情報を知ってそうな忍者を探すわけだけど...誰がいいかな?」
弘司
「やはり忠誠心が高く頼りになる奴が一番だが...」
冴子
「手当たり次第調べてみましょう」
...
【張り紙】
『忍者ランキング表』
『危険:ニンジャスレイヤー』
「忍者に対する恨みを持っており、悪しき忍者は問答無用で断罪される、夜道や都会に注意されたし」
『期待の花:千鳥』
『異例の若さで忍として活動開始、数年前から織田信長に仕え広大な戦果を上げているという、歴史上にも姿を表さぬ今となっては珍しい存在』
『王道:真庭忍軍』
『4の組、12の頭領からなる現在主流の忍組織、今現在最も規模が大きい組織で里の8割が真庭の配下である』
『警告:現在頭領の一人である【真庭狂犬】が行方不明となっている、注意されたし』
晴香
「真庭忍軍?」
早苗
「あ、加奈子さまから聞いたことあります!存在しているという忍者組織ですよ」
弘司
「組織的なものまであるのか...」
那雄宏
「これから胸を張って外国人に忍者は存在するって吹き込めるな」
晴香
「やめなさい」
早苗
「真庭忍軍は別の里出身らしいのですが、どうやらここにも居るみたいですね!」
冴子
「何か情報を握ってたらいいですが...まぁ、易々と話してはくれないでしょうね」
那雄宏
「そんときゃ脅すから心配するな」
晴香
「松山に心配してるんだけど」
...
~酒場~
早苗
「情報収集と言えば酒場に限りますね!」
那雄宏
「なんか瓶開けたくなってきたな」
晴香
「一応仕事中なんだから飲まないでよ」
冴子
「ていうかここ、米酒しかない...」
MUR
『おう冷えてっかー?』
メイドウィン
『大好きなのは酒!娯楽!あと女!』
早苗
「この辺りに居る人皆忍者なんですかね...『まにわに』はどこなんでしょう?」
晴香
「まにわに?」
早苗
「真庭忍軍っていちいち言うの面倒じゃないですか、だから『まにわに』」