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*9*
ゲイツ
「イトガミの糸を通した?」
針金
「そうだよ、俺はイトガミの糸を通し、才能と力を見せつけた」
針金
「こうして作ったのがこのブランドと商品さ」
ゲイツ
「ライダーの力を金儲けの為に利用するか……くだらないな」
針金
「世の中、上手く力を使うやつが正しいのさ」
ゲイツ
「………………」
針金
「こっちも忙しいんでさっさと出ていけ、さっきの奴みたいになりたいか?」
ゲイツ
「…………………相当、忙しいようだな」
針金
「ああ、何せイトガミの糸を作った商品だからね」
…………
ゲイツが外に出るとファイズフォンが鳴る
ゲイツ
「ツクヨミか?」
ツクヨミ
【ゲイツ、今私はイトガミの祠にいるの、………門矢士と一緒に】
ゲイツ
「あいつと!?なにか分かったか?」
ツクヨミ
【ゲイツの方にも確認をしておきたいの、あのね………】
ゲイツ
「何も言わなくとも俺と同じことを考えている」
ゲイツ
「…………ジーク、ジオウがどこに向かったのか教えろ」
ジーク
【ええ、どうぞ】
…………
圭人
「偶然だったんだ」
圭人
「糸を通す練習を洞窟でやってたら、岩に糸っぽいやつがあって…………」
圭人
「何回も何回も通そうとして、1か月前………ついに糸が通って、達成感みたいなの感じて嬉しかった」
圭人
「‥‥‥‥それが、イトガミ様の金の糸だと知ったのは後日だよ」
ソウゴ
「でも、針金って奴が‥‥‥」
圭人
「間違いなく俺なんだ!俺なんだけど‥‥‥‥」
圭人
「たまたま、というか、偶然、というか‥‥‥‥また通そうとしても上手くいかなくてさ」
圭人
「なかなか証明できないんだ」
ウォズ
「なるほど‥‥‥‥我が魔王、どうするつもりで?」
ソウゴ
「とりあえず裁縫の練習かな‥‥‥どの道糸を通せないと、絲慎の力を継承できないんだし」
圭人
「継承?あんたら一体何なの?」
ソウゴ
「俺は常磐ソウゴ、将来最高最善の王様になる男だよ」
圭人
「王様‥‥‥それってさ、いい服着てるやつらだろ?」
ソウゴ
「うーん‥‥‥多分、そうかも」
圭人
「お前みたいなやつが絲慎だったら、こんな生活ともおさらばなのになぁ‥‥‥‥」
ソウゴ
「俺は圭人が絲慎になれるって信じてる」
「ジオウ、ここに居たか」
【前編、終】