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*10*
時空消滅まであと3時間、巨大な針が太陽の奥までくい込み炎を撒き散らしながら時空を爆風で包み込む
………そんなことを知らない視聴者は、すっかり信用を無くした監理局渾身の逃走中アルティメットを無視した。
この逃走中アルティメットこそ、破滅へのタイムリミットを数える監理局最期の番組とも知らず………
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「へっへっへ、随分汚ねぇ部屋だなぁおい?監理局さんよ」
リニュ前………別世界の『たくっちスノー』は1人、ゲーム開始直後に監理局に捕まっていた、彼の目の前には大きな装置と………右の頬に傷跡のあるたくっちスノー、オリジナルの姿があった
「時空はこれより統一される」
「統一……か、バカみたいだな、どんな形にせよ俺みたいな悪は生まれるんだ、諦めろ、平等にして管理したところで悪は滅ばない、善と悪のバランスを正すのが本来のあんたらの仕事だからな」
「バランスなんて崩れてしまってもいい、善も悪もいらない、上に監理局がいればいいのだ」
「………本当に楽したいだけ、だな」
「自分より知能の高い生物を抑え込むのがめんどくさいから、管理するのがめんどくさいから、いちいち話つけるのめんどくさいから、一気にバカにしようとするも失敗した、だから守るべきもの吹っ飛ばしますだもんな」
「バカかお前、俺が敵対してきた監理局の方がまだマシだぞ」
「もう遅い、全ては達成される」
「それはどうかねぇ……リニュ後ですらマトモに扱いきれないジャジャ馬だらけのこの時空、果たして素人のあんたらに扱えるかね?」
「たくっちスノーがマジになって守り続けたもの、黒影とかいう最大級バカ天才によって成り立っていた、それを必死に支えていたものを………な」
「見なさい、あの逃走者たちを、皆我らの賛同者である」
「へぇ………あれ全員がねぇ」
「お前らほんとバーカ、あれが本当にお前の協力者だと思ってんのかよ?少しは怪しみやがれ」
「スポンサーに泥を塗り、キャラを人形扱いし、ゲームの流れまで思い通りにさせようとする奴らだってのはもう皆知ってるんだよ」
「なのに、なんで参加したと思う?」
世界に亀裂が入っていき……たくっちスノーの縄が砕け
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たくっちスノー
『てめぇらの逃走中、計画ごとぶっ壊しに来たんだよ!!』