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『✕✕✕アルティメット』ブレイク(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 119ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 時空監理局編 逃走中 オールスター 
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*90*

たくっちスノー
「矛盾?」

マサクゥル
「先程も言ったなぜ悪になったのか云々の件」

たくっちスノー
「ああ……」

マサクゥル
「時空犯罪者としての貴方の罪は数多く存在します、時空三大犯罪者の2人はインパクトこそありますが、石動はまだ何もしておらず、名無しの怪物は1つの世界を襲っただけですからね」

デーリッチ
「結構大事件だったんでちよ!?だけとか言うのは失礼でち!」

マサクゥル
「監理局からすれば本当にたかが1つの世界程度なんですよ、どんなに発展していてもね、例えるなら………箱に入ってるビー玉やおはじきと同じ感覚」

月詠
「必要なくなったら少し捨てて、欲しくなったら少し増やす、的な?」

マサクゥル
「そう、まあそれはいい、で、たくっちスノーは時空犯罪者だった、かつての監理局も黒影もなにかする度にぶちのめした、だがしぶとく生き返った」

マサクゥル
「そう、貴方は本来根っからの悪人になる………はずだった」

マサクゥル
「それがまさか、監理局の椅子を手に入れただけでああなるんだから、生き物の心変わりというのはよく分からない」

たくっちスノー
「………分かっていたよ、僕がいいやつになるなんて、そりゃ反感だって覚悟しているし、今でもいつ刺されたって構わないとも」

マサクゥル
「それだよ、皆が不満に思うのは」

たくっちスノー
「えっ!?」

マサクゥル
「あなたの言う通り貴方を殺したいと思ってる奴、許せないと思う奴」

マサクゥル
「監理局にも沢山いますよ?」

たくっちスノー
「…………知ってるよ」

Konakun
「そうなの!?」

たくっちスノー
「うん、例えば………」



たくっちスノー
「武天丸、ヘルスピード、遊外、シャドー・ミステイク・黒影、グリード、アヤクラミレイ」

Konakun
「!」

霊歌
「それって………!!」

Mirura
「我らを始末せんと襲いかかった奴らか」

マサクゥル
「まあ、そんなことはどうでもいい、
大事なのは罪の認識です」

Konakun
「罪の認識って………目一杯反省して、精一杯罪を償ってるならそれでいいじゃないっすか」

マサクゥル
「他人から見ればそれでいいかもしれませんが、被害者から見ればそうでも無いんですよ」

たくっちスノー
「ああ、だからリセットを」

マサクゥル
「そういう事でもない………被害者は何が見たいのか、何も分かってない」

たくっちスノー
「………何が見たいの?受けた被害がなくなって平和な頃に戻れるんだ、それは被害者が何より望んでいたことで」

マサクゥル
「いいや、被害者が望む貴方は………追い詰められて、泣いて、怯えて、惨めな姿となって命乞いをする姿さ 」

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