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*89*
メイドウィン達
「「「!?」」」
たくっちスノー
「悪人のまま………か」
たくっちスノー
『俺みたいなのを望んでたってわけか?』
マサクゥル
「私はどうでもいいけど、少なくとも時空の民はそれを望んでいた」
たくっちスノー
「………そうだな、理由は2つ」
たくっちスノー
「ロストメイドウィンが未来から来たんだ、ほら、滅んだ未来………今君がやろうとしているように太陽が爆発した先で来たんだ、そいつが良い奴になれって言って」
マサクゥル
「ダストヒューマン………彼に関しては我々も契約していた時期があるし、別に構わない………それで、2つ目は?」
たくっちスノー
「……黒影が悪人だった件だよ、それ知ってメイドウィンも時空の旅人も皆驚いたけど、一番ショックだったのは僕だったんだ」
メイドウィン
「………えっ」
たくっちスノー
「ほら、自分って悪人だった頃もあいつと親しかったし、友人みたいに接してたから」
たくっちスノー
『ああ、まさかあん時は親子だったなんて思いもしなかったよな』
たくっちスノー
「親子とか関係なく尊敬していた、それだけはわかって欲しい、それくらい時空に必要な存在で、すっげー存在だったってこともわかって欲しいんだ」
マサクゥル
「だが、時空は黒影を失った」
たくっちスノー
「そう、だから自分が代理局長になった、黒影の代わりが見つかるまでって、黒影のような凄いやつが出てくるまで、性能が劣る自分でも」
マサクゥル
「そこだよ、そこ、私の悪口イン本音インタメ口の2つ目のところ」
たくっちスノー
「えっ?」
マサクゥル
「局長、疑問に思わなかったのかい?黒影が亡くなって間もない頃、何故誰も【局長】をやろうとしなかったのか」
マサクゥル
「黒影時代だって腐っても監理局、黒影程では無いしても組長の経験があるとはいえ貴方より仕事が出来る者は沢山いました」
たくっちスノー
『確かに、俺したっぱだしな………』
月詠
「貴方はなんでやらなかったんですか?副局長なのに」
ヘレン
「当時黒影家の信用がガタ落ちしてた時期だったからな、義兄の俺は候補に上がるまでもなく落とされた」
たくっちスノー
「じゃあ、どうして……!?なんで僕が名乗りを挙げるまで、皆」
マサクゥル
「…………まだ、気付かない?そりゃそうか、気付いてたら局長になるとか、監理局を作り直すとか、バカみたいな事言わないか」
マサクゥル
「皆ね、やりたくないんだよ………あんな、仕事が出来るだけの、自分勝手な自己中野郎の器なんて」
マサクゥル
「その上!目立てず楽しくない上に何をやっているかも分からないあんな階級なんて、貴方の言う【黒影の代わり】なんて!誰もやりたくないって言ってんですよこの野郎!」
マサクゥル
「あんなの、時空最高レベルの仕事の出来るバカのやることさ!」
マサクゥル
「一見有能なようで、組織のことなんて何一つ考えてない大バカのね!」
メイドウィン
「!」
たくっちスノー
「そんなこと…………」
マサクゥル
「ああいえ、お気になさらずともたくっちスノー局長、貴方は真面目すぎて【黒影の器】にはなれなかった身ですので」
マサクゥル
「だが、それは貴方の生き方と矛盾するので問題はあるっちゃある」