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*88*
マサクゥル
「さすがだ、皆のことをよく覚えている」
ヤード
「で、誰なんだこいつは?」
たくっちスノー
「自分が一番最初にスカウトした人間で……組織のNo.2」
ヘレン
「俺がいなくなった後に副局長をやってた奴か」
Konakun
「え、副局長って」
ヘレン
「俺がソレやってたのは少なくとも名無しの怪物が生きてた時だ」
たくっちスノー
「あと…………自分の歴史を消してくれるはずだった人」
マサクゥル
「リセットを解除しようとするのは想像してました、だが………メル・ルメールの持つ正義の記憶だけでは不安定になるはずだったのに、何故正常に復旧して………」
『知りてぇか?知りてぇだろ!』
上から宙ぶらりんな姿でリニュ前たくっちスノーが飛び出す
たくっちスノー
『数年ぶりだな、リニュ後!年齢は俺がすっかり追い越しちまったぞ!』
たくっちスノー
「リニュ前!」
マサクゥル
「リニュ前……そうか、犯罪者の記憶をお前が混ぜたのですか」
たくっちスノー
『おうよ!量産型を支配するついでにな、あれも俺にとっては必要な記憶だ!』
たくっちスノー
「マサクゥル………自分が何考えてるか、分かる?」
マサクゥル
「止めに来たんでしょう、私とこの装置を」
たくっちスノー
「まー、そういうことです…………ただ、一つ、一つだけ聞かせて欲しい」
たくっちスノー
「何故貴方のような人がこんなふざけた真似をしたんだ」
たくっちスノー
「貴方は………正しい人だった、いつだって僕の支えになって、次期局長としての素質もあって、僕の罪を歴史から消してくれる人でもあったはずなのに」
たくっちスノー
「そして、メイドウィン………そう、正義の世界の元メイドウィンだったじゃないか!」
たくっちスノー
「貴方のような素敵な人間が、何を食ったら、どんな頭のぶつけ方をしたら善悪を消すとか時空を破滅させるとかふざけた計画を思い付けるんだ!!」
マサクゥル
「…………」
マサクゥル
「貴方の言いたいことは分かりました、では局長、私からも悪口、タメ口、並びに本音を2つほど言ってよろしいでしょうか」
たくっちスノー
「…………ああ、構わないとも」
マサクゥル
「では…………たくっちスノー局長」
マサクゥル
「貴方はどうして悪人のままで居てくれなかったんだ?」