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*91*
たくっちスノー
「…………」
マサクゥル
「復讐者、というものは犯罪者のそういう姿を見て、ばっさりと殺すことでしか救われない」
マサクゥル
「だが、貴方はどうだ」
マサクゥル
「罪を受け入れるどころか、自分が間違っていた、自分のせいでと、自分の存在が消えることで罪を無くす計画なんて思いつきやがった」
マサクゥル
「はっきり言うと、貴方のお父上が考えなさったリメンバー・ツルギ・プロジェクトよりイカれたプロジェクトです、壮大な自殺ですからね」
たくっちスノー
「…………」
マサクゥル
「そして、貴方は殺されることを受け入れた」
マサクゥル
「復讐者に断罪されることを良しとした」
マサクゥル
「貴方は泣いた、喚いたし惨めな姿だって見せた」
マサクゥル
「でもね」
マサクゥル
「『僕を消して、罪を無くせ』とか『君が幸せになる為に僕を殺してくれ』とか」
マサクゥル
「そんな事を………彼らの復讐心に負けないくらいの気迫で言われてみなさいよ」
マサクゥル
「馬鹿らしくなるんですよ、今の貴方を殺したところで、それで平和になったところで………スカッとするはずがない」
たくっちスノー
「………そうか」
たくっちスノー
「僕は知らず知らずのうちに、皆を苦しめていたんだ」
たくっちスノー
「本当にご」
マサクゥル
「やめてくれ、謝らないでくれ」
マサクゥル
「あの顔を思い出す、リセットする直前の、あの笑顔を、優しそうな顔を」
マサクゥル
「自分が死ぬって分かっているのに、まるで誰かと遊んでいるかのように楽しく笑う貴方を思い出したくない 」
たくっちスノー
「マサクゥル」
メイドウィン
「……………」
マサクゥル
「これで私の本音は終わりです、では改めて…………」
sorutymata
「待ちなさい」
マサクゥル
「何か?」
sorutymata
「聞きたいことがあります」
マサクゥル
「どうぞ」
sorutymata
「鑢七実の拉致、量産型たくっちスノーの軍隊化、全世界を洗脳して善悪を無くそうとした計画、そしてこの間の凍結中妨害………これらは貴方の命令によるものですか?」
マサクゥル
「…………いいえ、私はただ、時空を爆発させることに賛同しただけです」
マサクゥル
「ですが、私のせいあることは確かですね」
たくっちスノー
「どうして………!?」
マサクゥル
「それらの件は全て私が見込んで雇った部下が行った事だからです」
メイドウィン
「なんだって!?」