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*37*
145:08
七花
「虚刀流『桜』!」
一方トレザード社の用心棒(仮)の鑢七花、逃走者やメイドウィンとは違うタイミングでひっそりと突入していたのだが………
プルルル
とがめ
【七花、聞こえているか?】
七花
「ああ、ようやくおれも携帯電話(コレ)の使い方分かってきたよ、なんかあったのか?」
とがめ
【鑢七実が監理局に………】
七花
「監理局に?姉ちゃんだし普通になぎ倒して帰ってきそうだけどな」
とがめ
【そういう問題ではないだろう!貴重な超戦力をここで手放してどうする!】
とがめ
【大体、そなたもそなただ!何故姉弟揃って偽名を使わん!1番狙われやすいのはそなた達だぞ!】
七花
「仕方ないだろ、偽名なんて言われてもパッと思いついたら苦労しないって」
七花
「本当でもない名前を使われたら混乱するんだよ、正体隠してる奴に会えたら聞いてみたいよ、名前を変えて大変じゃないかって」
とがめ
【………それ程の覚悟が無ければ、名前など変えんさ】
七花
「え?とがめ、何か言ったか?」
とがめ
【気にするな、今他のものはどうなっている?】
七花
「あいつがどんどん増えてきてるし、犯罪者はいなくならないしで滅茶苦茶だよ、時間の前に体力が尽きるかもしれない」
とがめ
【それもそうだ、奴らはその事を想定していないかもしれないが………何、心配はない】
とがめ
【既に奇策は始まっている!】
七花
「マジかよ!今度は一体どんな奇策を?」
とがめ
【この奇策の鍵を握るのは鑢七実とたくっちスノーだ】
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監理局の別の部屋、リニュ前たくっちスノーと違い手足を固定され厳重に縛られた鑢七実と監理局の面々が出揃う
七実
「お久しぶり………と言った方が良いでしょうか、時空監理局」
七実
「私が殺した凍空一族に生き残りがいたそうで、七花の頑張りで終わったことではありますが、本当は私が因縁を絶たなくてはならなかったのに」
「遂に手に入る、どんなものでも覚えて我がものにできる最強のたくっちスノーが」
七実
「私の見稽古を奪う、と仰ってましたがどのような方法で?言っておきますと、別にこの瞳そのものは人間と変わらぬごく普通な物です」
七実
「それともうひとつ、手足を固定されていますが抵抗する手段はあります、元々私の全力は人間の肉体では耐えきれぬほどのもの、ここで癇癪でも起こして自害してしまえば見稽古を手に入れることもないでしょう」
「う、それもそうか、おい眠らせろ」
「………睡眠装置なんてここにはないぞ?」
「じゃあたくっちスノーに取ってこさせるか」
七実
「……………」