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憑きもん!~こんな日常疲れます~【更新停止】
作者: むう  (総ページ数: 78ページ)
関連タグ: コメディ ラブコメ 妖怪幽霊 学園 未完結作品 現代ファンタジー 
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 コロナ・39度の熱で更新が出来ませんでしたが
 ようやく熱が下がりました(まだ隔離中ですが)
 
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 〈宇月side〉

 「………ごめん。疲れとんのかな、ボク。あかんわ」

 なんで、こうも自分は極端なんだろう。
 術なんかかけたら、それこそ怒られるに決まってる。あんなきつい言い方したら、当然悪い印象になるのも分かってる。頭ではしっかりと理解してるのに、いざ対面するとこうだ。

 生意気で、口が悪くて、プライドが高くて、わがまま。
 今日もまた空回り。

「か、帰るわ。ひどいこと言って悪かった」
「お、おいちょっと、宇月?」
「……またな」

 ボクはくるりときびすを返すと、逃げるようにして出口へと歩き出した。
 くちびるが震えて、目の端からは涙があふれる。あかん、なに泣いてんのボク。泣きたいのはあちら様の方やろ。

 と。

「うわぁっ」
「おうわっ」

 うつむき加減で移動していたからか、目の前に迫ってきた客と頭をぶつける羽目に。
 ゴツン! という鈍い音が響き、ボクも相手も頭を抱えてうずくまった。

「いっっっって!? おいアンタどこ見て……ってあれ、向こうにいるのって月森……?」
「……………へ?」

 ぶつかってきた、水色のTシャツを着た中学生くらいの少年の視線が、とある人影を捉える。
 視線の先では、先ほど別れたばかりのあの三人衆が、お菓子コーナーの近くで遠巻きにこちらを眺めていた。

 

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