コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- きらきら * リク募集中
- 日時: 2011/04/03 13:18
- 名前: ゆえ ◆Uq76JXuqdU (ID: CW6zBFcM)
( リクエスト募集中 )
こんな話書いて!とか
こんな設定で書いて!とか
書いてくだされば、リクエストにそって書きます。
時間はかかるかもしれませんが、なるべく早く書き上げるのでよろしくおねがいします。
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はじめまして、まち(元ゆえ)と申します。
短編小説をつらつらと書いて集めていこうと思います。
更新はゆっくりです(^ω^)←
題名は昔の中編小説から引っ張ってきました
そのままの君で、ああうそつき | 目次
>>05 (さようならシンデレラ)
>>13 (それは魔法)
>>18 (may be)
>>21 (擦り傷)
>>26 (彼、彼女、私)
>>35 (愛してる)
>>36 (ひとつ)
>>42 (あ、した)
>>43 (本屋さんストーリー)
>>44 (青空ソフトクリーム)
>>45 (七夕のうそ)
>>49 (恋愛テスト)
>>50 (まいすいーとはにー)
>>52 (ひとめぼれ)
>>54 (擦れた指先)
>>56 (りんご飴の君)
>>57 (進路の指先)
>>58 (センセイとセイト)
>>61 (昔話)
>>62 (罪悪感と比例する恋心)
>>68 (嘘つきの無い心)
>>95 (昔の恋)
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>>101 (写真部ガールズ!)
>>108 (嘘の二乗)
>>114 (幼馴染のプラネタリウム)
>>116 (like or love)
>>117 (エンド・サマーバケーション)
>>118 (フルムーンnight)
>>121 (魚の目と会いたい気持ち)
>>123 (卒業式の朝)
>>124 (だいじょうぶ)
>>125 (バスケット部の後輩)
>>126 (成長)
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(町田君と私)
):ホルマリン漬け、解剖など注意
):上の言葉は出てくるだけです
>>104 (町田君と私の生物部)
>>107 (町田君と私ととある女の子の話)
お題 (七海さんより)
・切れないと思っていた赤い糸 >>106
・募る思いに反比例する >>80
・失われた温もり >>89
・涙の味
・消えた唇の感触 >>98
めももももっも( ^)o(^ )
(お題としてご自由に使ってください
(報告してくだされば、まちが行きま(ry
>>51/>>63/>>109/>>100
私用
>>99
挿絵?
>>105 (町田君と私の生物部)
since 5.31/
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- Re: メランコリーハート / ( No.122 )
- 日時: 2010/12/19 12:26
- 名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: fTO0suYI)
隣の席の林君が私に話しかけてきた。私はびっくりして、目を合わせずただうつむいた。
「綾瀬さん、」
林君が私に話しかける。私は話すのが苦手だから何をいおう、言おうと考えていた。
「あのさ、メールアドレス教えてくれない?」
急な話だなあと思った、私は林君が差し出したノートの切れ端にメールアドレスを書いた。私は「はい」と小さい声で林君に切れ端を渡した。
林君はほかの男の子に比べたら誠実そうでやさしい、クラスでも中心的な男の子でよく笑っているのを見る。あの少し荒れている男子でも林君とはよく笑っている、特別な男子なんだろう。私とはかけ離れている。
席で隣になったのは四月の終わりごろだった。一年間、席がえがないのでみんなからは嬉しい声や嫌な声が漏れている。私は林君に申し訳ない気分になっていた、私が最初に林君と話したときは「ごめんなさい」といった。林君は「何で?」と不思議そうな顔をしたが私は何も返事をしなかった。
夜、私は林君にメールアドレスを渡した事を思い出して普段気にもかけない携帯を気にしてずっと握り締めていた。
お風呂からあがると携帯が点滅しており、私はすぐに携帯を開けた。
「こんばんは。林です」
最初にこんな文が飛び込んできた。私がかちかちとボタンを押していくと「どうして話してくれないのですか」という文も書いてあった。
すぐに返信をした。
「こんばんは、よろしくおねがいします。私は話すのが苦手なんです」と打ったらすぐに返信が来た。
「そうなんだ、無理に喋らせようとしてごめんね。メールなら話せる?」
「こっちこそごめんね。私、林君にすごく申し訳ないの。私みたいなのが隣で楽しくないでしょ? メールなら大丈夫」
「何で? 楽しいよ。綾瀬さん絵上手でしょ。たまに描いてるの見るの楽しいもん。メールでたくさん喋ろうよ」
そんなメールが私の元にとど
( ぼつ )
- Re: メランコリーハート / ( No.123 )
- 日時: 2011/03/10 18:54
- 名前: ゆえ ◆05YJ7RQwpM (ID: mNUslh/H)
卒業式です。
眠いです。
そんな朝でした。
「よお」
朝、ガチャンと家のドアを閉めると、幼馴染の達志が立っていた。
私は「おはよう」と言った。
何年ぶりだろう、こうやって朝一緒に行くのは。
小学校の時は仲がよく、いつも一緒に朝登校してたのに。
そんな事を想いながらも会話はなくただただ歩くだけだった。
達志と私は高校は違う、彼は近くにある公立高校、私は少し遠い女子高。お互い違う道だった。
私は達志の事が好きだ、でもこの想いはずっと隠してきた。
達志と私はそんな関係にはなれないから。
「……なあ、真帆」
「何……?」
「今までありがとう」
白い息混じりに出た言葉に泣きそうになった。
今までありがとう? なんで、今まで……。
「達……志……!」
声がかすれた、のどが冷たい。耳も冷たい、でも頬は熱い。
「今までありがとう、でも!」
だめだいえない、もうすぐ学校に着いちゃう、泣きそう。
グッとのどに力を入れた、行け、私!
「これからもよろしく!」
私の声が響く、達志は私の顔を見てびっくりしながら、クスリと笑った。
「ああ、これからもだな」
「うん!」
これからも、よろしくね。
( 卒業式の朝 )
- Re: メランコリーハート / ( No.124 )
- 日時: 2011/03/13 20:01
- 名前: ゆえ ◆05YJ7RQwpM (ID: mNUslh/H)
「寒いね、まだ」
彼女がそういって、キャラメル色のニットを顔に近づけた。
俺は目を細めて、沈んでいく太陽を見た。まぶしい。
「……もう暦上は春だけどな」
と屁理屈を言うと彼女は「ふふっ」と笑って俺の手を引っ張った。
ひんやりとした俺の手にふんわりと暖かい手が触れる。
公園のベンチに座って、俺らは無言で座っている。
隣で下校中の中学生やおばあちゃんたちが犬を連れて歩いていたりしている。遠くで電車の踏み切りの音がする。
どこかの家で暖かい光が漏れている、そして笑い声。
何気ない毎日だけど、すごく幸せな毎日。
「……もうすぐ、春だな」
俺がぽつりと言うと彼女は、「そうだね」と笑った。
「今大変な人たくさんいるよね」
「……そうだな」
「私。何もできないや」
ぽつりぽつりとつぶやく彼女は泣きそうだ、いや泣いている。
目にはたくさんの透明涙があふれている。
「泣くなよ、馬鹿。
まだ春がきてないだけだ。冬はつらいだろ? 寒いし。
もうすぐ春になる、春になったらきっとみんな笑顔になる。
ちょっと春が来るのが遅くなるかもしれないけど」
彼女はぐっとのどに力を入れ、俺を見て、うんとうなずいた。
「私、コンビニに行ってくるね」
「俺もいく」
彼女はそういって俺の手を握った。
もうすぐ、五時。そろそろ春。
( だいじょうぶ )
- Re: メランコリーハート / ( No.125 )
- 日時: 2011/03/22 18:27
- 名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: GIL4ukBr)
ついにやってしまった。
まさか、後輩に恋をするとは……。
私と同じバスケ部で、背が高く、先輩顔負けのうまさを誇っている安田君に恋をしてしまったのだ。
私はバスケ部の部長だ。
私の学校は県大会常連校などとまあまあバスケの強い学校で、そのバスケ部ぼ部長となればやはり誰よりもうまく、誰よりも努力をしなくちゃいけない。
だから私は、毎朝早く来て練習をしていた。
私が練習をしていると、体育館の重い扉が変な音を立てて開いた。私がそっちのほうに目を向けると安田君が立っていた。
「……あ、穂波先輩」
私を見つけるといちようペコリとお辞儀をした。
「おはとう、安田君」
そう言うと、安田君の頬が赤くなった気がしたのは……まあ気のせいだろう。
「毎朝、きてるのですか?」
「え、ああ。うん。私下手だから」
私がそういうと、安田君は「何、言ってんすか」と言った。
「えっ?」
安田君がボールを持って、ゴールを見ながら言った。
「先輩は、誰よりも部活をがんばってると思います。
部長ってチームをまとめたり、チームみんなの健康状態とか把握しなきゃいけないんですよね。
そういう気持ちのケアとかもやったり、こうやって誰よりもがんばって練習したり。
先輩はすごいですよ、僕も先輩みたいな部長になりたいです」
私は目から少しだけ涙がこぼれていた。
「安田君……ありがとう」
「なんで、お礼なんて言うんですか。俺がそう思っただけですよ」
「……ううん。ありがとうね」
安田君は少し照れくさそうな顔をして、もっていたボールをゴールに向かって投げた。
「安田君、好きだよ」
ポソリとつぶやいた言葉はきっと安田君には聞こえない。
まだいいかな、もう少し、そうだな引退すときにでも、想いを伝えよう。
バスケ部の大好きな後輩に。
( バスケット部の後輩 )
- Re: メランコリーハート / ( No.126 )
- 日時: 2011/03/28 16:46
- 名前: まち ◆05YJ7RQwpM (ID: CW6zBFcM)
お隣さんは私の大好きなおにいちゃんが住んでいる。
私と二つ離れていて、一人っ子の私にとってはおにいちゃんだった。
でも、私が中学生になり、一緒に帰ろうと約束したのにおにいちゃんは、彼女と帰ってしまっていた。
サラサラの黒髪、かわいい顔立ち、そして同い年。なにもかもが羨ましかった、私はおにいちゃんには追いつけない、そう知った瞬間だった。
私はその日から「おにいちゃん」と呼ばなくなった。
おにいちゃんは、私とおにいちゃんの壁を作っているように感じたから。それからは、「祐君」と呼ぶようにした。
でもおにいちゃんはそんな変化にも気づかなかった。
結局呼び名ひとつ変えたところで壁が壊れるわけもなく、おにいちゃんはすぐ受験勉強に入ってしまい、壁はよりいっそう高くなった。
夜遅くまでおにいちゃんの部屋からは明かりがもれている、昔はよく遊んだあの部屋がものすごく遠く感じられた。
試験の当日の日、私はおにいちゃんが出てくるまで家で待っていた。不器用ながらがんばって作ったお守りを渡すために。
おにいちゃんはぐるぐるとマフラーを巻いて家から出てきた。
私も同時に家を出て、おにいちゃんを呼びとめた。
「がんばってね」
その一言を言うのが精一杯だった、白い息を吐きながら。
おにいちゃんは、にっこりと笑い私の作ったお守りを受け取った、そして「ありがとう、がんばってくる」と言って、お守りを胸ポケットにしまった。
そして私の頭をぐしゃぐしゃするように触って。
「早く、俺に追いつけよ」
私より早く成長し、私より早く進学して、私より早くいろんな事を経験して。
ただただ追いつけない悔しさが募った、そんな冬の日だった。
( 成長 )
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