コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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俺のトモダチは不思議ちゃん
日時: 2010/08/05 17:08
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

▼comment

忙しいので休日ぐらいしか
更新できないと思いますが、
頑張りたいと思いますヽ($≧∪≦*◆)ノ
コメ、アドバイス等もらえたらすごく②嬉しいです!


▽fiction

prologue>>1 character>>2  mob character>>23
              
第01話>>03   第06話>>15   第11話>>30
第02話>>04   第07話>>22   第12話>>34
第03話>>05   第08話>>24   第13話>>35
第04話>>08   第09話>>26   第14話>>39
第05話>>14   第10話>>28


▼supporter 

優衣香s 万年筆s 雪白s 真祐s


Thanks!

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Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.31 )
日時: 2010/07/27 21:24
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

11話うp りました☆

Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.32 )
日時: 2010/07/28 16:48
名前: 万年筆 (ID: fhkIQxwV)

相変わらずおもしろい〜

Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.33 )
日時: 2010/07/30 14:46
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

万年筆s>>

全然そんなことないです…w
コメありがとうございました☆

Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.34 )
日時: 2010/08/02 17:48
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

○−12



今日は、中間テスト当日。

俺は4時間しか睡眠をとってない。
親が勉強しろ勉強しろってうるせぇから…。


俺の親は2人共医者で、
俺も医者にさせたいらしい。
だから親は俺に勉強させる事しか頭に無い。
親らしいことなんて何一つしてない。

この前なんて、
父親が他の女と浮気していることを知ってしまった。
街中で偶然見たのだ。
金髪の女と、楽しそうに歩いていた所。
相手はこっちに全く気がついていないみたいだった。

ろくな親じゃない。俺は親みたいになりたくない。



「伊槻ぃ〜」


だらけた和樹の声。


「何だよ。」

「俺昨日全く勉強できなかった…。
 真帆ちゃんのこと気になっちゃって…」

「ウジウジして女々しい奴だな。てめぇは」

「ひどっ…でも、そうかもな…」

「…俺に用がないなら自分の席戻れよ。」

「用ならある…。
 伊槻…英語教えて…
 全くやってないんだ…
 せめてノートだけでも見せて…」

「…仕方ねーな」

「ありがと伊槻…」


テスト開始まで15分。

もう復習は完璧だし、仮眠でも取るか…

俺は机にうつ伏せになり、静かに目を閉じた。
だが周りのうるさい声でなかなか眠れない。


「宮田くん寝てる…余裕なんだね…」

「確か学年2位なんだって。すごいよねー」

「1位は伊倉さんだっけ…
 そういえばこの前一緒にいる所見ちゃった。」

「悔しいけど、お似合いだよね〜美男美女。」

「宮田くんが呼び捨てで女子の事呼ぶのって
 伊倉さんだけだよね。」

「いいなぁ〜うらやましいなぁ〜」

「あれ?岡本さんの事は呼び捨てじゃなかったっけ?」

「岡本さんの事このまえクズとか呼んでた様な…」

「うん、クズって呼ばれたね」

「岡本さん!!」

「伊槻くんが私のこと呼び捨てなんて
 一生してくれないよ…^^;」

「そっか〜…あれ?岡本さん、復習しないの?」

「うん、しないね☆」

「いいの?」

「うん、いいんだ私は!昨日頑張ったし。」


──────────────────・・・・・



「始め!」


担任が勢い良く始めの声をかける。

一斉にプリントを裏返す音。
シャーペンで字を書く音。


そして50分後。


「やめ。」

チャイムの音と同時に
どこからか溜め息をつく声が聞こえる。

そしてガヤつき始める教室。
「どうだった?」「全然ダメ」
確かめ合う奴等。


「伊槻くん、どうだった?」

「あ?」


この高くてウザイ声は岡本だ。

視線を向けると、予想通りだった。
そういえば久々だ。岡本と話すのは。
最近はすっかり長谷川達の所にいるから。


「できた?」

「微妙。」

「希咲ちゃ〜ん、俺ぜんぜんだめだったよー」

「あはは、和樹、私もだよ」


相変わらず仲いいな、和樹と岡本。
和樹は岡本とくっつけばいいのに。
お似合いだ、能天気同士。


             俺は…無いな。


Re: 俺のトモダチは不思議ちゃん ( No.35 )
日時: 2010/08/04 16:39
名前: apple★ (ID: TLzyWqX6)

○−13



中間が終わり、休日が過ぎ、月曜日。

掲示板には大勢の生徒が賑わっていた。
中間の結果が貼ってあるからだ。

俺も、人を押しのけて、自分の名前を探す。
すぐに見つかった。────びっくりだ



第二学年 一学期 中間考査結果

1位 岡本希咲 500点

2位 宮田伊槻 498点 

3位 伊倉真帆 490点

      ・
      ・
      ・


──岡本…満点じゃねぇかアイツ!!!!


「すご…あの岡本って子、不思議系だから
 頭悪いのかと思ってたら1位じゃん」

「宮田くんや伊倉さん越すなんてすごすぎ…!」

「満点とか本当にあるんだ〜」


俺、正直見くびってた。
ぜってーあの手のタイプは馬鹿だと思ってた。

驚きすぎて何が何なのかわかんねぇ…


「…3位…?」


真帆の声。

──そうだ、確か真帆は…親が厳しくて…


「いやぁあああああ…」

「真帆ちん大丈夫!?顔真っ青…」

「3位…怒られる…殺され…」

「すごいじゃん3位なんてさ〜!
 今回の中間難易度高いって先生も言ってたし」

「……」



「ねえ伊槻くん、真帆ちゃんどうしたの?」

「岡本か…。
 …真帆の親は厳しいんだよ。」

「厳しい?」

「1位から落ちれば、暴力とか、
 平気で振るうらしいぜ」

「っ──暴力!?」

「そ。1年の時一回
 2位取っちゃってさ。次の日
 青アザつくって学校来たんだよ」

「それは…」

「多分暴力だな。ありゃ」

「ひどい…ありえない!!
 ひどすぎるひどすぎる信じられない〜!!」

「黙れ」

「(黙れって…;;)」


「伊〜槻〜!希咲ちゃ〜〜ん」

「…和樹!!どうだった?」

「98位☆やべ〜ぐらい嬉しい!」

「お〜和樹にしてはやったんじゃね」

「伊槻くん、この学年って何人いるの?」

「128。」

「へ〜頑張ったんだね!」

「これも全部真帆ちゃんのおかげなんだよ。
 真帆ちゃんにお礼言わなきゃ。
 場所どこか分かる?」


…和樹、まだ何も知らないんだよな。
言いにくいっつの…。


「…保健室」

「保健室?え?何で?」

「体調崩した」

「え!!それは一大事!
 ちょっと保健室行ってくる!」


猛スピードで廊下を走る和樹。

…行かない方がいいかもしれない。

今真帆は相当気分が悪い。
行っても、多分かえって不機嫌にするだけだ。

真帆は励ましても、そのことなんて聞いてない。
他の人が何を言おうと、事実は変わらない
って思ってるから。


和樹を止めようと決意したときには、

       もう和樹の姿は無かった。 





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